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夏バテと間違えやすい症状に注意!「腸閉塞」ってどんな病気?

急に気温や湿度が上がったり、逆に冷房で冷えすぎてしまったりと、猫も温度や湿度の変化で体調を崩す、夏バテを起こすことがあります。

しかし、猫の夏バテの症状は、腸閉塞(ちょうへいそく)という病気の兆候にも似ているため、飼い主さんは間違えないように注意する必要があるでしょう。今回は、猫の腸閉塞について解説します。

毛玉が引き金に!? 猫の「腸閉塞」の原因とは?

おもちゃで遊ぶ猫
kaorinne/gettyimages
腸閉塞とは、消化物が消化管を通過できなくなることによって引き起こされる病気で、異物の誤食が主な原因ですが、夏場は“異物化した毛玉”が原因となるケースも見られます。

冷暖房が完備された室内では、夏でも換毛期が起こるため、猫は頻繁に毛づくろいを行い、体内で毛玉ができやすくなってしまいます。小さな毛玉であれば吐き出すことができますが、猫の毛に人の長い髪の毛やハウスダストなどが付着して、それをなめとってしまうと毛玉が異物化することが。

異物化した毛玉は胃の中に引っかかりやすく、腸閉塞を引き起こす原因になってしまうのです。

夏バテに似ている!? 猫の「腸閉塞」の症状とは?

やる気のある猫
ramustagram/gettyimages
猫が腸閉塞を起こすと、下痢(軟便)や食欲不振、元気がないといった、夏バテとよく似た症状が見られます。また、腸内で異物が引っかかっているため、吐き出したくても吐き出すことができず、胃液だけをくり返し吐くようになることが。

閉塞が重症化してしまうと激しい腹痛を伴うため、うずくまったり、ショック状態に陥ったりこともあるので注意が必要です。

早めの受診が肝心! 猫の「腸閉塞」の治療法とは?

屋根の上でくつろぐ猫
Anna Pismenskova/gettyimages
腸閉塞の状態が長く続くと、腸管が壊死してしまうため、異変に気がついたらすぐに動物病院を受診して治療を行いましょう。

猫の腸閉塞の治療では、胃の中の異物を取り除く、外科手術が行われるのが一般的です。また、壊死してしまった腸管の切除をするケースも見られます。

猫の「腸閉塞」は日ごろのケアで予防することも大切!

アジアの女性の子猫と一緒に遊んで
anurakpong/gettyimages
猫の腸閉塞は、こまめなブラッシングで毛玉の発生や異物化を防ぎ、予防してあげましょう。

また、定期的に部屋の掃除をする、猫が飲み込めそうなサイズのものは、戸棚など猫の目につかない場所にしまうなど、猫が誤食をしない環境を整えることも大切です。
腸閉塞は猫の体に大きな負担をかける病気です。愛猫が夏に体調を崩してしまったら、夏バテだと油断せず、早めに獣医師に相談しましょう。
参考/「ねこのきもち」2020年7月号『症状や猫の様子でカンチガイしないで! その「夏バテ」、じつは病気かも』(監修:ノヤ動物病院院長 野矢雅彦先生)
文/kagio
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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