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やりすぎは要注意! 猫の飼い主さんがしがちな『NGお手入れ』
猫のお手入れを一生懸命やっている飼い主さんもいますが、「やりすぎ」はかえって猫にとってよくないようです。
飼い主さんがやりがちな間違ったお手入れの事例について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
猫の飼い主さんがやりがちな間違ったお手入れの事例
——猫の飼い主さんがやってしまいがちな「間違った猫のお手入れ」には、どのようなものがありますか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「たとえば体の洗いすぎや、愛猫のテリトリーのニオイを取りすぎていることでしょう。また、興奮するほどなでたり、ブラッシングしてしまうことも挙げられます」
——間違ったお手入れによって、猫にどのような影響が出ますか?
獣医師:
「洗いすぎや消臭のしすぎは、猫にとってはストレスになってしまうことがあります。自分のニオイがないと不安になったり、ニオイをつけようとして過剰グルーミングが引き起こされることもあります」
猫のお手入れの頻度、コツは?
——猫のシャンプーはどれくらいの頻度が好ましいのでしょうか?
獣医師:
「シャンプーをするならば、長毛種であっても1カ月以上はあけたほうが望ましいでしょう。短毛種であれば、年に数回程度でも対応できます。本人のグルーミングやブラッシングをメインにケアしていきましょう。
清潔を保つことはもちろん大切ですが、猫は自分のニオイで安心します。家の掃除をする際も、愛猫のテリトリーを消臭しすぎないよう気をつけましょう」
——ほかのお手入れのポイントについても教えてください。
獣医師:
「ふだん爪が長い猫の場合は、突然短くすることによって上手に使えずケガをすることがあります。急に短くするのではなく、定期的に先端をカットするなどの対応を心がけましょう。
ブラッシングに関しても、興奮を起こすほどのケアは愛猫にとって負担にもなり得ますし、飼い主さんに対して興奮しやすい状況につながることもあります。習慣としてブラッシングに慣らしておくことや、できるだけ短時間にとどめるなどの心がけは必要です」
お手入れは猫も飼い主さんも負担にならない程度に
——お手入れに一生懸命になりすぎてしまう飼い主さんもいると思いますが、どのような心がけが必要でしょうか?
獣医師:
「基本的に、猫はお手入れをされることをあまり好まない傾向もあるので、やりすぎないことが大切です。とはいえ必要なものですし、特に長毛種はお手入れが欠かせません。
日頃からお手入れに慣れてもらい、お互いに負担にならないようにしておくことを目指しましょう」
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
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