人と猫とでは体のつくりが違うため、人がおいしくいただく果物のなかには、猫の体に大きなダメージを与えてしまうものもあるので注意が必要です。
そこで今回は、猫に与えてはいけない果物と、与える際は注意したほうがいい果物を、いくつかピックアップしてご紹介します。
猫に絶対与えてはいけない果物
ぶどう
参考・写真/「ねこのきもち」『まんぞくさんも大満足♡猫に与えてOK?NG?食べ物図鑑』
ぶどうは猫に対しての安全性が確認されていません。ぶどうを食べた犬が腎臓の病気を発症した例が報告されているため、猫にとっても有害である可能性があります。絶対に与えないようにしてください。
なお、干しぶどうも同様の理由からNGです。干しぶどうが含まれているドライフルーツやレーズンパンなども、絶対に与えないようにしましょう。
いちじく
参考・写真/「ねこのきもち」『まんぞくさんも大満足♡猫に与えてOK?NG?食べ物図鑑』
皮・葉・果肉に猫が中毒を起こす成分が含まれています。猫が食べると口の中に炎症を起こす、嘔吐する、皮膚炎を起こすなどの危険性があるので、絶対に与えないように気を付けましょう。
パパイヤ・マンゴー
参考・写真/「ねこのきもち」『まんぞくさんも大満足♡猫に与えてOK?NG?食べ物図鑑』
人にとってもアレルゲンになりやすい果物ですが、猫にとっても同様で、食べるとアレルギーを発症する危険性があります。また、口内や唇に炎症やかゆみを引き起こすこともあるため、絶対に与えてはいけません。
食べさせるなら注意が必要な果物
みかん
参考・写真/「ねこのきもち」『まんぞくさんも大満足♡猫に与えてOK?NG?食べ物図鑑』
みかんには糖分が多く含まれており、また薄皮は消化によくないことなどから、与える場合は量に注意する必要があります。好まない猫も多い果物ですが、与える際は薄皮を剥いた状態で、1/2房程度が上限です。
さくらんぼ
参考・写真/「ねこのきもち」『まんぞくさんも大満足♡猫に与えてOK?NG?食べ物図鑑』
さくらんぼには食物繊維が多く含まれているため、猫が食べすぎると下痢の原因になることも。ふだんから軟便気味の猫には、与えないほうがいいでしょう。もし与える場合は、半粒程度が上限です。また、種の誤飲には要注意。茎と種は必ず取り除いてください。
パイナップル
参考・写真/「ねこのきもち」『まんぞくさんも大満足♡猫に与えてOK?NG?食べ物図鑑』
パイナップルを食べると、酵素が原因で舌がヒリヒリすることがありますが、猫も同様の症状を起こすことがあるようです。食べた後に口まわりを気にするしぐさが見られたら、ヒリヒリして不快なのかもしれませんので、その場合は与えるのを控えましょう。与える場合は、細かく刻んで小さじ1杯程度が上限です。
バナナ
参考・写真/「ねこのきもち」『まんぞくさんも大満足♡猫に与えてOK?NG?食べ物図鑑』
栄養が豊富で消化がいいバナナは、猫にとっても好ましい果物のひとつです。しかしカロリーが高いため、食べさせすぎると肥満の原因になってしまいます。与える場合は、厚さ1cmくらいの輪切り1つが上限です。
※「与える場合は」で記載してある量は、体重4kg前後の猫に与えてもいい、1日分の上限目安です。
猫が誤って食べないよう果物の管理も徹底して
ご紹介したとおり、猫の体によくない果物は意外と多いものです。「少しくらいなら」などと思わず、果物を気軽に分け与えるのは絶対にやめましょう。
また、飼い主さんに与える気がなくても、間違って猫が食べてしまうケースもあります。家に危険な果物がある場合は、猫の口に入らないよう、しっかりと管理するようにしましょう。
参考・写真/「ねこのきもち」『まんぞくさんも大満足♡猫に与えてOK?NG?食べ物図鑑』(監修:高円寺アニマルクリニック院長 高崎一哉先生)
文/higarina
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。