キジトラや縞ミケという毛柄を知っていても、その特徴を説明できる人は少ないのではないでしょうか。この2つの毛柄は色も模様も似ているため、ある程度の知識がある人でも区別するのは難しいかもしれません。
そこで今回は、知ってなるほど!な「キジトラと縞ミケの見分け方」をご紹介します。
「キジトラ」と「縞ミケ」の定義
キジトラと縞ミケを見分ける前に、両方の毛柄についておさらいしましょう。
キジトラの毛柄
キジトラは、茶の地色に黒い縞模様が入る毛柄のことをいいます。その縞模様は背骨に沿って左右対称に伸び、うねりはありません。キジトラは目や口まわりの毛色が薄くなり、目元や足の模様は濃く出る傾向があります。
縞ミケの毛柄
縞ミケは、ミケという名前の通り、黒・オレンジ・白の3色をしています。そこに縞模様があらわれると縞ミケに。ミケと同じ特徴をもつため、縞ミケは背中にオレンジと茶があらわれ、おなかに白い色があらわれます。
「キジトラ」と「縞ミケ」の見分け方
2つの毛柄はベースの色と黒い縞模様がよく似ていますが、両者を見分ける方法はあるのでしょうか。キジトラとミケの特徴を知ると、その見分け方が見えてくるかもしれません。
白い色の出る部位で見分ける
キジトラは目と口元の色が薄くなりやすいため、白い色は顔にあらわれます。それに対し、縞ミケはおなかに白い色があらわれるので、白い毛のある部位を見比べると毛柄を見分けられるかもしれません。
しっぽの模様を見る
キジトラはしっぽの先端が黒くなり、つけ根にかけて縞模様の割合が少なくなる傾向があります。しっぽを見てこの特徴があれば、キジトラと判断できるかもしれません。
「キジトラ」と「縞ミケ」の遺伝子的特徴
2つの毛柄の見分け方がわかったところで、キジトラと縞ミケをより知ってもらうために、遺伝子的な特徴についても紹介したいと思います。
キジトラは野生に近い!?
キジトラは“飼い猫の祖先”とも呼ばれるリビアヤマネコにもっとも近い遺伝子をもち、リビアヤマネコと同じ茶色ベースの黒い縞模様をしています。
野性に近い遺伝子をもつため、キジトラは慎重で警戒心が強い性格をしている猫が多い傾向が。ただ、飼い主さんに対しては甘えん坊になりがちといわれています。
ミケはメスが多い!?
縞ミケをはじめとするミケは日本でメジャーな毛柄ですが、世界的には珍しく、欧米でもMIKEと呼ばれて親しまれています。
ミケはメスが圧倒的に多く、オスが生まれる確率は、数千~3万匹に1匹程度しかいないといわるほど。そのためか、ミケはメスの特徴ともいえる気まぐれで、怖がりな性格をしている猫が多いようです。
よく似た縞模様でも、毛柄の特徴に当てはめていけば見分けることができるはず。茶やオレンジのベースに黒い縞模様の猫を見かけたら、その特徴をじっくり観察してみてください。
参考/「ねこのきもち」特別編集『ねこのきもちセレクションKEGARA図鑑』
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。