大きな体にふさふさの被毛、たっぷりとした毛量のしっぽと、共通点の多いメインクーンとサイベリアン。今回は、よく似ているこの2つの猫種について、共通している点や異なる点など、それぞれの特徴を比較しながらみていきましょう。
それぞれどんな猫種なの?
メインクーンのルーツには諸説ありますが、アメリカ北東部のメイン州で生まれたといわれています。かつてはネズミを退治するワーキングキャットとして活躍していました。長めの被毛の中でもとくにしっぽの毛量が多く、ゴージャスで存在感がある猫種です。
サイベリアンは古くからロシアに広く生息していたとされており、シベリア猫とも呼ばれる最大級のイエネコです。たっぷりとした被毛も相まって、迫力のある容姿が印象的な猫種で、ロシアの歴代大統領にも愛されました。
大きさや体型は似ている
メインクーンの特徴のひとつにあげられる大きな体。体重は4.5~8kgが多く、去勢したオスの場合は10kgを超えることも。また、この体を支えるに見合うだけのしっかりとした骨格と、筋肉が発達した四肢をしています。顔つきは大きな縦長の輪郭に頑丈な口元、大きな耳が印象的で、愛らしさのなかにも力強さを感じられます。
一方サイベリアンも、4~8kgと大きさは同程度です。ロシアの厳しい寒さを生き抜いてきたため、バネのあるたくましい体。顔は中型で丸みのあるクサビ形、大きな丸い目で愛くるしい表情を見せます。
出身地の影響?被毛の特徴が違う!
メインクーンの被毛は「シャギーコート」と呼ばれる、毛の長さが不ぞろいで光沢のある分厚い毛質をしています。毛の長さは個体によって異なりますが、しっぽの毛の豊かさは共通しているよう。決まった毛柄はなく、タビーやバイカラーが多い傾向にあるものの、さまざまな毛色や毛柄が存在します。
一方のサイベリアンは、寒さや雪から身を護るためのオーバーコートは皮脂分が多く硬い手触り。その下に、アンダーコートが密になって生えています。サイベリアンのなかには「トリプルコート」という、厳しい冬の寒さにも耐えられる3層構造の被毛をもつ個体も多く存在しているのだとか。毛色はブラウン系のタビーが多いですが、すべてのパターンや毛色が認められています。
体格や容姿の雰囲気など、なにかと共通点の多いメインクーンとサイベリアン。一番の違いともいえる被毛は、それぞれの生活環境に適した姿をとった結果なのかもしれません。どちらも人気を誇る猫種のため、これからもその魅力に注目していきたいですね。
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『メインクーンの特徴と性格・飼い方・価格相場など|猫図鑑』(監修:CFAオールブリード国際審査員 サンフラワーキャットクラブセクレタリー ヤマザキ動物専門学校講師 ヤマザキ動物看護専門職短期大学講師 高野八重子先生)
ねこのきもちWEB MAGAZINE『サイベリアンの特徴と性格・飼い方・価格相場など|猫図鑑』(監修:CFAオールブリード国際審査員 サンフラワーキャットクラブセクレタリー ヤマザキ動物専門学校講師 ヤマザキ動物看護専門職短期大学講師 高野八重子先生)
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。