長毛種
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メインクーンの特徴と飼い方 可愛い画像いっぱい|ねこのきもち 猫図鑑

メインクーン
- 英語名
- Maine Coon
- 原産国
- 米国
- 公認団体
- CFA・TICA・FIFe・GCCF
- 毛種
- 長毛種

高野 八重子 先生
やさしくおおらかな性格を持つ半面、ネズミを退治するワーキングキャットとして人々と暮らしてきたメインクーンの特徴や性格、歴史やかかりやすい病気について、ご紹介します。
メインクーンの特徴・性格・毛色
メインクーンの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向
メインクーンの性格
ずっとネズミを追いかけて暮らしてきた猫種なため、ハンター気質が残っています。ですから飼い主さんの目には、活動的で好奇心旺盛に映ることもあるでしょう。
メインクーンの大きさと体型
体重:4.5~8kg
メインクーンの毛色の種類
メインクーンに決まった毛柄はなく、さまざまな毛色や毛柄が生まれます。しかし、異種交配の結果と思われる、チョコレート(赤みがかった黒)、ラベンダー、ヒマラヤンのようなポイントカラーなどは認められていません。傾向として、しま模様(タビー)が入ったり、バイカラー(白黒のように有色と白の組み合わせ)などが多く見られます。
メインクーンの心配な病気
・ 膀胱と尿路に起こる問題のことで、結晶や結石が膀胱や尿道を傷つける「尿路結石」
・ 心臓の筋肉が厚くなりすぎて、心臓に十分な血液を送り出せなくなる「肥大型心筋症」
・後肢関節の障害(O脚やX脚)
・胴や四肢の筋肉を動かす脊髄の運動神経細胞が消失し、筋力の低下や萎縮が起こる神経疾患「脊髄性筋萎縮症」
・ピルビン酸キナーゼという酵素が足りなくなって赤血球が破壊され、貧血が起こる「ピルビン酸キナーゼ欠損症」
メインクーンの価格相場(2023年)
価格 | 29万円~ |
※ペットショップ・ブリーダーのウェブサイトを編集部で調査(2023年3月)。
メインクーンの飼い方
ポイント(1)十分なスペースが必要
人に依存しにくい性格が多いので、環境さえ整えておくことができれば、留守にしがちな人でも飼いやすいと思います。
ポイント(2)体に合った大きなケージを用意
ポイント(3)年齢と目的に応じたフードを与えて
猫は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子猫用」「成猫用」「シニア猫用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
また、メインクーンは長毛なので、毛づくろいで毛を大量に飲みやすい傾向が。ですから、毛玉に配慮したフードを与えてもいいでしょう。
猫はもともと飲水量が少なくても生きていける体の構造ですが、そのぶん、結石症や腎臓病にかかりやすいので、なるべく水分を摂らせるよう注意しましょう。
ポイント(4)1日5~10分以上は遊んであげて
また、猫は高いところに上る習性があり、屋内という限られた空間でも、立体的な上下運動をさせるようにして。猫ができるだけ自由に活動できるよう、ねこタワーを置く、タンスや棚をうまく配置して高いところに行けるなどの工夫を。
運動好きとはいえ、加齢で足腰が弱ってくることがあるので、ある程度の年齢になったら、よく上る場所にはステップを付けてあげるなどするといいですね。
ポイント(5)こまめなブラッシングが必要
乾燥する時期などは静電気が起きやすいので、ブラッシングスプレーを用いながらブラッシングするといいでしょう。
また、猫は水が苦手とされていますが、毛の美しさや猫の健康を保つためにも、メインクーンをはじめとする長毛猫はとくに、シャンプーが定期的にできると好ましいでしょう。
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メインクーンの歴史や背景
メインクーンが世界的に知られるようになったのは、1895年。ニューヨークで開催されたキャットショーに出た「コージー」というメスのメインクーンが、ベストキャットに輝いたのがきっかけでした。しかしアメリカではメインクーンに似た長毛猫は珍しくなかったことから、タイプが改良され猫種として公認されたのは、このキャットショーから90年後のことで、CFAは1985年に公認しました。
参考:『猫の教科書』(緑書房)
写真選定協力:石原さくら
猫写真家として、「ねこのきもち」表紙他多数で活躍するほか、メディアの出演・講演も多数。著書・共著に「てらねこ 毎日が幸せになる お寺と猫の連れ添い方」(KADOKAWA)、「かわいいかわいい ねこのかぶりもの」(パルコ)など。愛玩動物飼養管理士1級。A級キャットグルーマー。デボンレックスとシンガプーラのブリーディングの経験もあり、猫の品種についての造詣も深い
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