長毛種
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ヒマラヤンの特徴と飼い方 可愛い画像いっぱい|ねこのきもち 猫図鑑

ヒマラヤン
- 英語名
- Himalayan
- 原産国
- 英国
- 公認団体
- CFA・TICA・FIFe・GCCF
- 毛種
- 長毛種

高野 八重子 先生
ヒマラヤンの特徴・性格・毛色
ヒマラヤンの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向
ヒマラヤンの性格
ヒマラヤンの大きさと体型
体重:3.5~7kg
ヒマラヤンの毛色の種類
ヒマラヤンの心配な病気
・腹膜と心膜がくっついてしまい、肝臓や腸が胸の中に入ってしまうことがある「腹膜心膜横隔膜ヘルニア」
・脱毛や炎症、かゆみを引き起こす「皮膚糸状菌症」
・皮膚が弱くなって、皮膚が簡単に裂けたりしまったりする「エーラス・ダンロス症候群」
・顔のしわの部分に摩擦が起きて、皮膚が赤くなったり、細菌などに感染しやすくなったりする「顔雛壁間擦疹」
・温度の変化によって猫の毛の色が変わってしまう「猫の先端黒化症」
・頭や首にかさぶたができたり、赤くなったり、自分で傷を作ったりする「特発性顔面皮膚炎」
・胎児のときにあった経路が残り、肝臓に消化管で吸収した栄養が入っていかない病気「先天性門脈体循環シャント」
・皮膚の良性腫瘍で、頭や首にイボのような腫瘍ができることが多い「基底細胞腫」
・少し触れたりしただけで、過剰に反応し、ひどいと自分で足に噛み付いたりする「猫の知覚過敏症」
・眼の表面(角膜)の一部が、黒くなり、もろくなる「角膜分離症」
・尿路内に石(ストルバイトおよびシュウ酸カルシウム)が形成され、血尿や膀胱炎の原因になる「尿石症」
・精巣が陰嚢内になく、お腹の中や皮膚の下にあり腫瘍化しやすい「潜在精巣」
・鼻の穴が小さかったり、喉頭がうまく動かないなど、生まれつき呼吸がしづらい「短頭種気道症候群」
・鼻や咽頭部にポリープができ、鼻水や、鼻血の原因になる「鼻咽頭ポリープ」
・目の水晶体が濁り、ぶつかったり、つまずいたり、動作がぎこちなくなる「先天性白内障」
・腎臓にたくさんの嚢胞(のうほう/水がたまった袋)ができ、腎臓の働きが徐々に低下し、やがて腎不全になる「多発性嚢胞腎」
・気管支炎が慢性化し、発作的な呼吸困難や咳を発症する「喘息」
ヒマラヤンの価格相場(2024年)
価格 | 23万円~ |
※ペットショップ・ブリーダーのウェブサイトを編集部で調査(2024年5月)。
ヒマラヤンの飼い方
ポイント(1)まめなお手入れができる人向け
ポイント(2)誤食につながるものは片付けて
また、留守番をさせるときは、入ってほしくない場所には行けないよう制限し、誤食につながるような細かいものなどは片付けておきましょう。
ポイント(3)年齢と目的に応じたフードを与えて
猫は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子猫用」「成猫用」「シニア猫用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
また、猫はもともと飲水量が少なくても生きていける体の構造ですが、そのぶん、結石症や腎臓病にかかりやすいので、なるべく水分を摂らせるように注意しましょう。
ポイント(4)1日2~3分でも遊んであげて
また、猫は高いところに上る習性があり、屋内という限られた空間でも、立体的な上下運動をさせるようにして。猫ができるだけ自由に活動できるよう、猫タワーを置く、タンスや棚をうまく配置して高いところに行けるようにするなどの工夫を。
加齢で足腰が弱ってくることがあるので、ある程度の年齢になったら、よく上る場所にはステップを付けてあげるなどするといいですね。
ポイント(5)毎日のブラッシングは必須
その後、スリッカーブラシやコームを使って、丁寧に毛をとかすようにして、毛玉ができないようにキープしましょう。乾燥する時期などは静電気が起きやすいので、ブラッシングスプレーを用いながらブラッシングするといいでしょう。
また、ときどきはトリミングサロンを利用するなどして、美しい被毛を保つのもいいですね。顔のくぼみに汚れがたまりやすいので、1日1回はカット綿にアイクリーナーをつけて拭いてあげましょう。
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ヒマラヤンの飼い主さんのQ&A
ヒマラヤンの歴史や背景
1935年ハーバード大学の協力のもとヒマラヤンの原型となる長毛猫が誕生しました。当時のイギリスでは「カラーポイント・ロングヘア」としてペルシャの変種として見なされましたが、その後ブリーダーの努力により、1957年にはCFAにより、ヒマラヤンとして公認されました。その後タイプの改良と毛色のバリエーションが増えたためペルシャとして認め、7つの毛色部門の1つとして確立されました。CFA以外の猫種登録協会では、ヒマラヤンを単独の猫種として扱っています。
参考:『猫の教科書』(緑書房)
写真選定協力:石原さくら
猫写真家として、「ねこのきもち」表紙他多数で活躍するほか、メディアの出演・講演も多数。著書・共著に「てらねこ 毎日が幸せになる お寺と猫の連れ添い方」(KADOKAWA)、「かわいいかわいい ねこのかぶりもの」(パルコ)など。愛玩動物飼養管理士1級。A級キャットグルーマー。デボンレックスとシンガプーラのブリーディングの経験もあり、猫の品種についての造詣も深い
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