長毛種
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バーマンの特徴と飼い方 可愛い画像いっぱい|ねこのきもち 猫図鑑

バーマン
- 英語名
- Birman
- 原産国
- ミャンマー(旧ビルマ)
- 公認団体
- CFA・TICA
- 毛種
- 長毛種

高野 八重子 先生
バーマンの特徴・性格・毛色
バーマンの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向
バーマンの性格
優しく穏やかな一面も持ち合わせており、子どもがいる家庭でも、大きな問題なく過ごしてくれるでしょう。
バーマンの大きさと体型
バーマンの頭部は幅広で丸みがあり、力強い印象を与えます。鼻の長さは中程度で、鼻筋が高いローマン・ノーズです(ローマ人の鼻)。耳は基部が広く、中くらいの大きさをしており、左右の耳の間が離れています。目の特徴は、サファイアのような濃いブルーで、形はほぼまん丸です。また、顎も力強く発達しています。
体重:4~7kg
バーマンの毛色の種類
そして、バーマンのボディの大きな特徴の一つといえば、「白いグローブ」です。この白いグローブは、キャットショーの審査の際に、100ポイント中20ポイントを占めるほど重要視されている部位。前足の場合は、つま先から第2または第3関節上までが白く、左右対称であることが望ましいとされています。後ろ足は、甲側はつま先全体が白く被われており、足裏は、レースと呼ばれる、逆V字形の白い部分があります。
バーマンの心配な病気
・歩行に支障をきたす「股関節形成不全」
・成長とともに被毛の増えない「先天性貧毛症」
視力が低下する「先天性白内障」
・アリルスルファターゼBという酵素が先天的に欠損することに起因する遺伝病「ムコ多糖症VI型」
など、大きく命に関わる病気は少ないにせよ、病気の早期の発見に努める必要があります。
バーマンの価格相場(2024年)
バーマンの飼い方
ポイント(1)一緒にいる時間を作ってあげられる人向き
ポイント(2)誤食につながるような細かいものは片付けて
留守番をさせるときは、入ってほしくない場所には行けないよう制限し、誤食につながるような細かいものなどは片付けておきましょう。
ポイント(3)年齢と目的に応じたフードを与えて
猫は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子猫用」「成猫用」「シニア猫用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
また、猫はもともと飲水量が少なくても生きていける体の構造ですが、そのぶん、結石症や腎臓病にかかりやすいので、なるべく水分を摂らせるように注意しましょう。
ポイント(4)1日に5~10分以上は遊んであげて
また、猫は高いところに上る習性があり、屋内という限られた空間でも、立体的な上下運動をさせるようにして。猫ができるだけ自由に活動できるよう、猫タワーを置く、タンスや棚をうまく配置して高いところに行けるようにするなどの工夫を。
ポイント(5)毎日ブラッシングをしてあげる
ブラッシングのポイントとして、ピンブラシやコームを使って毛先からとかし始めることです。毛先のもつれや絡まりを取ったら、段々と根元のほうをとかしていきましょう。毛先→根元の順番を守ることで、猫に負担をかけることなくブラッシングができます。
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バーマンの歴史や背景
その昔、ビルマに新しい寺院が建立され、サファイアブルーの瞳をした、それはそれは美しい女神の像が奉納されました。この寺院には、100匹もの猫が飼われており、その中に「シン」と名付けられた真っ白な猫がいました。シンはたいそうハンサムな猫で、信心深くもありました。寺院で最も尊敬される僧侶が瞑想するときには、いつもそばにいたからです。
そんなある夜、寺院が盗賊に襲撃され、その僧侶は無残にも殺されてしまいます。するとシンは、僧侶の頭に飛び乗り、女神像を見つめました。そのとき、なんとシンの被毛が金色に輝いたのです。そして、顔と耳と尾と四肢はこげ茶色に染まり、目の色は女神と同じサファイアブルーに変化しました。しかし、どういうわけか、僧侶の白髪に触れていた四肢の先端だけは真っ白なままでした。
さらに驚いたことに、翌朝になると寺院にいた白猫のすべてが、シンと同じ毛と目の色になっていたのです。人々は、「きっと、亡くなった僧侶の魂がシンの体に宿ったのだ」と考えました。そんな出来事があってから、バーマンを神聖な猫として保護することにしたのです。
もちろんこの物語に根拠はありませんが、現在でもバーマンの信仰者の多い所以となっています。
バーマンが公認されるまで
その後、バーマンの繁殖はフランスで進むことになります。1925年には、猫種として公認され、ヨーロッパ各地やアメリカで紹介されるようになります。第2次世界大戦中には、フランスのバーマンが全滅の危機にさらされてしまう悲しい出来事もありましたが、1955年以後は外国からの輸入により、繁殖が再開されています。なお、1966年にはイギリスで公認され、つづく1967年には、アメリカのCFAに公認されています。
参考:『猫の教科書』(緑書房)
写真選定協力:石原さくら
猫写真家として、「ねこのきもち」表紙他多数で活躍するほか、メディアの出演・講演も多数。著書・共著に「てらねこ 毎日が幸せになる お寺と猫の連れ添い方」(KADOKAWA)、「かわいいかわいい ねこのかぶりもの」(パルコ)など。愛玩動物飼養管理士1級。A級キャットグルーマー。デボンレックスとシンガプーラのブリーディングの経験もあり、猫の品種についての造詣も深い
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