猫は周囲の変化を敏感に察知し、目や耳などあらゆるパーツを瞬時に変化させます。中でも最初に情報をキャッチする耳は五感の中でもっとも優れていて、その角度によってもさまざまな気持ちがあらわれます。今回は、耳の動きからわかる猫の気持ちを6つご紹介します。
力が入らずまっすぐ立つのは平常心のとき
気持ちが穏やかで、何も考えていない平常心のときは、力が入らずまっすぐ立っている状態になります。近距離を移動するときや、無心で座っているときなどに多くみられるでしょう。
ペタッと伏せるのは恐怖心
恐怖を感じているときは、全身に力が入り体が縮こまるため、耳が平たくなります。苦手な音が聞こえたときや、強い相手ににらまれ弱気になったときなどにみられるようです。
後ろへ反るのは怒りや恐怖
耳に力が入り、後ろに反っているのは怒りや拒否したい気持ちのあらわれです。耳の反る角度に比例して気持ちの強さが出るため、これ以上まわらないくらいに反らせているときは、強い怒りや拒否の気持ちがあります。
「攻撃するぞ!」と同居猫や窓の外にいるノラ猫に強気にアピールする際にみせることが多いようです。人に対してこの耳の形をしている場合は、「近づかないで!」という意味も。
リラックスしているときは少しだけ耳が外に
耳が少しだけ外側に向いているときは、まどろんでいる状態や「これからどうしようかな~」とリラックスしているとき。不機嫌なときも耳が外側に向くため、判断に迷うかもしれませんが、耳の向きに加えて頭が少し下がり気味になり、目も閉じ気味になるので、頭の位置や目の動きにも注目してみてください。
ピンと立てて情報収集!興味や緊張感のあらわれ
獲物や見慣れないものに対して興味をもったり、緊張したりしているときには耳がピンと立ちます。リラックスしているときに比べると力が入っている状態です。耳全体に力が入っているため、耳の先端に生えている「房毛」もピンと立つでしょう。
顔と違う方向へ動くのは気になる音をリサーチしたいから
なにかが聞こえたときに、「ちょっと気になる」程度の場合、耳だけを音がする方に動かします。耳だけをくるっと動かし、音に集中しようとする姿は、まるで動くパラボラ集音器のようです。
猫の耳は気持ちに合わせて器用に動いているようです。ふだんは鳴き声などに注目しがちですが、猫の気持ちを理解するために、耳にも注目してみてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2018年9月号『キホンからカンチガイしやすいものまでパーツでわかるねこのきもち』(監修:帝京科学大学助教 動物看護師 小野寺温先生)
文/hare
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。