まっすぐなものからねじれているものまで、猫によって形が異なるしっぽ。しっぽの個性を探るべく、今回は長さを特徴としたしっぽの種類や、しっぽが長い・短い猫種、しっぽの動き方からわかる猫の気持ちを紹介します。しっぽの個性を知ることで、猫への理解を深めましょう。
長い・短い!しっぽの特徴
猫のしっぽはまっすぐに伸びているものから、くるんとカールしているもの、先がねじれているものなど、主に8種類の形が存在するといわれています。その中で長さを特徴とするものは、フルテイル(長尾)とボブテイル(短尾)の2種類です。
フルテイルとは?
長さがおおよそ25~30cmほどあるしっぽのことで、まっすぐに伸びた形状をしています。日本では長尾と呼ばれ、猫にとっては最も一般的なしっぽでしょう。
ボブテイルとは?
フルテイルと対照的に、長さが6~7cmほどしかない短いしっぽのことをボブテイルと呼びます。日本では短尾と呼ばれ、長尾と同様に多くの人から親しまれています。
長いしっぽをもつ猫種
しっぽの長い猫には気品漂う魅力的な猫が多く、シャムやスコティッシュ・フォールドなどがしっぽの長い猫種といわれています。
シャムは、ポイントカラーと濃いブルーの瞳が美しい猫種。また、スコティッシュ・フォールドはまん丸い顔と折れた耳が愛らしく、どちらの猫種も猫好きに愛されています。
短いしっぽをもつ猫種
しっぽの短い猫も愛らしくて人気があるとされ、猫種としてはジャパニーズ・ボブテイルやマンクスなどがあげられます。
ジャパニーズ・ボブテイルは短くてボンボン状になったしっぽが特徴的で、招き猫のモデルになったともいわれる、日本猫がルーツの猫種です。マンクスはしっぽがない猫として知られていますが、短いしっぽをもつ種類も存在しています。
しっぽに表れる猫の気持ち
猫の気持ちが、しっぽに表れることを知っていますか。よく見かける次の3つの動きにも、猫がそのとき感じている気持ちが込められているのです。
しっぽをピンと立てる
しっぽをまっすぐ立てるしぐさは、子猫が母猫に近付くときのしぐさ。その名残りでかまってほしいときや、ご機嫌なときにしっぽを立てて、「ここにいるよ!」とアピールするのです。
しっぽを揺らす
ゆっくりとしっぽを揺らすのは、リラックスしている気持ちの表れ。「気持ちいいよ」のサインを送っているのでしょう。
それに対してブンブンと大きく振っている場合は、緊張や興奮を感じています。獲物を狙っているときや、不快感があってイライラしているときに見られます。
しっぽをお腹の下に入れる
しっぽを後ろ足の間からお腹の下に入れるのは、怖いという気持ちの表れ。「逃げたい」「自分の気配を消したい」と感じているのでしょう。多くの場合は、後ろ足を曲げて体を低くしています。
猫によってしっぽの形が違いますが、しっぽに表れる気持ちは同じです。その猫の個性を知り、気持ちを知る意味でも、猫のしっぽから目が離せません。
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『獣医師監修|猫のしっぽにはこんなに種類が! 動きでわかる猫の感情も解説』(監修:ねこのきもち相談室獣医師)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。