ミケやキジトラ、クラシックタビーなど、さまざまな毛柄がある猫。今回は、その中から黒猫に焦点を当ててご紹介します。シンプルな毛柄ですが、その種類はさまざま。これを読んだら、黒猫を探しに行きたくなってしまうかもしれません。
黒猫の歴史
黒猫は日本にある猫についての記録の中で、もっとも古い記録として記されています。平安時代初期に、宇多天皇が猫を飼っていたとされる記録が、日本で猫について記録されたもっとも古いものとされていますが、その飼われていた猫が黒猫だといわれているのです。
江戸時代には、「黒猫を飼うと結核が治る」と噂になり、ブームになったこともあるようです。
黒猫の特徴
毛・ヒゲの色
模様などが入ることはなく、基本的には黒一色となります。漆黒の毛色は「ブラック・ソリッド」といわれることも。
他の毛柄と比べると、白髪のような毛が目立ちますが、白い毛が生えやすいというわけではないようです。
ヒゲの色は、まれに白いこともあります。
目の色
メラニン色素の量が多く、目の色も濃くなる傾向にあります。銅色(カッパー)や黄色(イエロー)、黄緑色(ヘーゼル)などが多いようです。
性格
目立たず敵に狙われる機会が少なかったためか、穏やかで友好的なコが多くいるようです。
黒い猫種
黒一色だけの場合や、模様が特徴的な黒バージョンもいます。例えば、「ボンベイ」は、ほかの毛色が認められておらず、人為的に漆黒にこだわって作られたとされる猫種です。
反対に、ヒョウ柄が特徴のベンガルや、うず巻き模様で知られているアメリカンショートヘア―に黒が生まれることも。
黒の中にも種類がある
黒といっても、その種類はさまざまです。黒毛でも赤みがかかった色の場合は「チョコレート」と呼ばれており、部分的に白いブチが入っている場合は別名「エンジェルマーク」と呼ばれることもあります。
もっとも古い歴史を持つとされる黒猫。黒一色かと思いきや、色の濃さやブチの入り方によってさまざま種類がいることがわかりました。黒猫の奥深さを知ると、さまざまな黒猫を見比べてみたくなってしまいますね。
参考/「ねこのきもち」2016年6月号別冊『ねこのきもちセレクション KEGARA図鑑』
文/hare
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。