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「保護しなければ命が尽きていたかも」 雨の日にうずくまり助けられた子猫。先住猫の愛情を受け、健やかに成長中
ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、まめちゃんとの出会いのエピソードなどについて、飼い主さんにお話を伺いました。
窓を開けると、どこからか子猫のような鳴き声が
「耳を澄ましていると、子猫が必死に鳴くような叫び声が聞こえたんです。慌ててスマホと懐中電灯を握りしめ、声のするほうへ走っていました」
「溝の上の縁があるギリギリの場所で、まめはびしょ濡れでうずくまりながら、1匹で鳴いていました。周りを懐中電灯で照らしましたが、溝の中にも空き地にも他の子猫はいませんでした。
まめを保護するために手を伸ばそうとしたとき、『自分かまめが溝に落ちるかも』と一瞬たじろぎましたが、『今保護しなければまめが危ない』と思い、必死で手を伸ばしたんです。無事にまめを掴めたときは、本当にホッとしました」
動物病院で診察を受け、獣医師に言われたこと
まずは、濡れているまめちゃんをストーブの前で温めながら、ドライヤーで体を乾かしてあげることに。そして、診察時間が過ぎていたけれど、かかりつけの動物病院へ電話してみると、先生と連絡がつき診察してもらえることになったそうです。
「すぐに病院へ向かい、まめを診てもらいました。低体温でしたが心音はしっかりしていて反応もあり、まめはおなかが空いてる素振りも見せていました。
保護してすぐに雨が激しく降り、獣医さんは『保護をしなければ、日付が変わる前には命が尽きていただろう』と。
病院で1時間半まめを温めてもらい、そこで体温が多少戻ってきたため帰宅できることに。家でも一晩中まめのことを温めていました」
「保護した日の真夜中に、まめは一度吐いてしまったのですが、内容物が葉っぱや木の皮のようなもので…切なくて泣いてしまいました。あのときまめを保護することができて、本当によかったです」
まめちゃんを保護した日の朝に、保護現場近くで交通事故死していた成猫が
ただ、飼い主さんが後日聞いた話によると、まめちゃんを保護した日の朝にまめちゃんと同じような毛色の成猫が、交通事故死をしていたのだそうです。
「それがまめの母猫かどうかは知る術もないですが、事故現場から保護した場所までは40メートルくらいで平坦な道なので、移動は可能だと思いました」
怖いもの知らずのまめちゃん。先住猫たちから愛されるキャラに
今まで末っ子でお嬢様気質だったなみちゃんは、まめちゃんが家に来てから最初の3日間は、怖がって自分のケージに引きこもったり、テーブルの下から出てこなくなってしまったそう。食欲もなくて心配していたそうですが、4日目になみちゃんは嬉しい変化を見せてくれたといいます。
「なぜかいきなり、なみは母猫のように甲斐甲斐しくまめのお世話をしたがるようになったんです。まだ隔離期間であまり濃厚接触はさせなかったのですが、とにかくまめを受け入れてくれたということがわかり、本当に嬉しかったですね」
「最初はヨロヨロ歩いていたまめですが、その後はヨチヨチ歩きになり、今は家中を走り回っています。越えられる高さが高くなったり、速く走れるようになったりと、毎日まめの成長を感じます。
まめを含め、4匹の猫たちが伸び伸びと健やかに育ってくれたらそれだけで十分です。猫たちが走り回り、疲れて好きな場所で爆睡している姿を見るのが、私のなによりの幸せです」
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