猫が好き
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「今度も猫になって帰ってくるんだよ!」亡くなった愛猫との『約束』が起こした奇跡
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初めて猫を飼うことになった私が、2匹の兄弟猫を引き取ることに…猫愛を支えてくれた祖母の存在
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『衝撃!譲渡会でロシアンブルーがいた!』ブリーダーに見放された目を患った子猫を「迎え入れたい」と願った飼い主の覚悟
愛しい愛猫との別れは、一生立ちなおれないと思う程、切なく悲しいもの。
現在も、ペットロスに苦しんでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
愛猫の小六(ころく)ちゃんが亡くなった時に、「今度生まれ変わる時は、また猫になってうちに来るんだよ。その時は、小六だとわかるような印を付けてくるんだよ」と言い聞かせて見送ったどら猫一家さん。
それから4年後の小六ちゃんの命日に、信じられないような不思議なことが起こります。
現在も、ペットロスに苦しんでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
愛猫の小六(ころく)ちゃんが亡くなった時に、「今度生まれ変わる時は、また猫になってうちに来るんだよ。その時は、小六だとわかるような印を付けてくるんだよ」と言い聞かせて見送ったどら猫一家さん。
それから4年後の小六ちゃんの命日に、信じられないような不思議なことが起こります。
瀕死の状態の猫を保護!夫婦の献身的なケアと愛情でみるみる回復
小六ちゃんとの出会いは2012年8月のご主人の誕生日でした。ご主人が職場に向かっている時に、歩道の植え込みで出ようにも出られずグルグル回っている猫を発見。
背骨は一見して折れているのがわかるほど出っ張っていて、下半身は麻痺して脚が動かず、大事な所は腫れて血まみれ。惨状を目の当たりにして、「たとえ回復したとしても家族に迎えるには相当な覚悟がいる…」と二人は悩み抜きました。
しかし、小六ちゃんの「生きたい!」という意志を感じ、また、「野良のままでは絶対に生きていけないから見捨てられない…」と覚悟を決めた二人は、小六ちゃんを連れて帰りました。
獣医師によると、小六ちゃんは「保護した時点で亡くなっていてもおかしくない」という状態。手術を受けましたが下半身は麻痺のままで治ることはなく、内臓にもかなりのダメージがありました。お子さんのいないどら猫一家ご夫婦にとって、小六ちゃんは「子育てをさせてくれている」とさえ思う、実の子どものような存在でした。排泄排尿は垂れ流しなのでオムツが必須。それに膀胱炎にもなりやすく、「気が抜けない毎日だった」といいます。
お二人の懸命なケアによって、小六ちゃんはみるみる元気になり、奇跡的に内臓も回復。保護から2年で圧迫排尿ができるようになり、オムツもはずせるように!
前脚だけで元気に走り回り、甘えるようにもなりました。
背骨は一見して折れているのがわかるほど出っ張っていて、下半身は麻痺して脚が動かず、大事な所は腫れて血まみれ。惨状を目の当たりにして、「たとえ回復したとしても家族に迎えるには相当な覚悟がいる…」と二人は悩み抜きました。
しかし、小六ちゃんの「生きたい!」という意志を感じ、また、「野良のままでは絶対に生きていけないから見捨てられない…」と覚悟を決めた二人は、小六ちゃんを連れて帰りました。
獣医師によると、小六ちゃんは「保護した時点で亡くなっていてもおかしくない」という状態。手術を受けましたが下半身は麻痺のままで治ることはなく、内臓にもかなりのダメージがありました。お子さんのいないどら猫一家ご夫婦にとって、小六ちゃんは「子育てをさせてくれている」とさえ思う、実の子どものような存在でした。排泄排尿は垂れ流しなのでオムツが必須。それに膀胱炎にもなりやすく、「気が抜けない毎日だった」といいます。
お二人の懸命なケアによって、小六ちゃんはみるみる元気になり、奇跡的に内臓も回復。保護から2年で圧迫排尿ができるようになり、オムツもはずせるように!
前脚だけで元気に走り回り、甘えるようにもなりました。
早すぎる別れ…「もっと何かしてあげられなかった?」と自分を責める
ところが、保護から4年経ったある日、直前まで遊んでいた小六ちゃんの呼吸がおかしくなり急いで病院へ。診断は「肥大型心筋症」でした。最期はおうちで過ごさせたいという思いから退院させ、2016年9月15日、小六ちゃんは家族に見守られながら旅立ちました。
「声を上げて泣き、悲しんだ」というどら猫一家さん。愛猫を亡くしただけでもつらいのに、「事故か虐待、いずれにしても人によって傷を負い、人が怖い状態で我が家に来て、最後は人を好きになってくれたのかな?」「もっと何かしてあげられなかったのだろうか」とそれからずっと後悔の念に苛まれました。
やっと「小六は私たちとの生活が幸せだった」と感じられたのは、4年後のことでした。
「声を上げて泣き、悲しんだ」というどら猫一家さん。愛猫を亡くしただけでもつらいのに、「事故か虐待、いずれにしても人によって傷を負い、人が怖い状態で我が家に来て、最後は人を好きになってくれたのかな?」「もっと何かしてあげられなかったのだろうか」とそれからずっと後悔の念に苛まれました。
やっと「小六は私たちとの生活が幸せだった」と感じられたのは、4年後のことでした。
小六ちゃんの命日に引き取った猫の背中に「六」のマーク!
猫の保護活動をしている知人から、「猫を虐待する人がいる。被害に遭う前に助けたい猫がいて、家族に迎えてくれる人を探している」と聞き、どら猫一家さんは引き取る決意をします。
引き渡しの日は、偶然にも小六ちゃんの命日からちょうど4年後の2020年9月15日で、「縁を感じました」(知人は小六ちゃんの命日を知りません)というどら猫一家さん。猫が去勢手術を終え、退院のタイミングでお迎えに行き、初めて会ってみると驚きの事実に直面します。なんと、背中に漢数字「六」のマークがあったのです。
まるで、小六ちゃんが約束を守り、印をつけて帰ってきたかのようにー。
引き渡しの日は、偶然にも小六ちゃんの命日からちょうど4年後の2020年9月15日で、「縁を感じました」(知人は小六ちゃんの命日を知りません)というどら猫一家さん。猫が去勢手術を終え、退院のタイミングでお迎えに行き、初めて会ってみると驚きの事実に直面します。なんと、背中に漢数字「六」のマークがあったのです。
まるで、小六ちゃんが約束を守り、印をつけて帰ってきたかのようにー。
六ちゃんに見る小六ちゃんの面影
背中に「六」のマークがある猫は、「六」(ろく)ちゃんと名づけられました。
「六は野良猫だったにもかかわらず、まるで前からうちにいたかのように、膝に乗って抱っこされるのが大好きです。小六もまさにそうでした。臆病で、宅急便の配達の人が来ると、すぐに隠れてしまう。表情が豊かで、人の話を理解しようとする仕草を見せる。全部小六と一緒なんですよ」。
小六ちゃんのようにビビリ屋なところがある一方で、六ちゃんは飛び跳ね、ご飯をモリモリ食べ、健康的に排泄を行います。「下半身麻痺の小六ができなかったことを、思う存分楽しんでいるようにも見えます」とどら猫一家さんは六ちゃんに小六ちゃんの姿を重ねます。
六ちゃんの背中の「六」を見るたびに、「小六だ。小さい六が(小六)が、成長して六になって帰ってきたんだと思うんです」と明るく語ります。六ちゃんに見る小六ちゃんの面影、元気いっぱいに今を楽しむ六ちゃんによって、小六ちゃんの死で深く傷ついたどら猫一家さんの心が徐々に癒されつつあるとお話しを聞きながら感じました。
「六は野良猫だったにもかかわらず、まるで前からうちにいたかのように、膝に乗って抱っこされるのが大好きです。小六もまさにそうでした。臆病で、宅急便の配達の人が来ると、すぐに隠れてしまう。表情が豊かで、人の話を理解しようとする仕草を見せる。全部小六と一緒なんですよ」。
小六ちゃんのようにビビリ屋なところがある一方で、六ちゃんは飛び跳ね、ご飯をモリモリ食べ、健康的に排泄を行います。「下半身麻痺の小六ができなかったことを、思う存分楽しんでいるようにも見えます」とどら猫一家さんは六ちゃんに小六ちゃんの姿を重ねます。
六ちゃんの背中の「六」を見るたびに、「小六だ。小さい六が(小六)が、成長して六になって帰ってきたんだと思うんです」と明るく語ります。六ちゃんに見る小六ちゃんの面影、元気いっぱいに今を楽しむ六ちゃんによって、小六ちゃんの死で深く傷ついたどら猫一家さんの心が徐々に癒されつつあるとお話しを聞きながら感じました。
思わず笑顔に!六ちゃんが放つキュートな仕草
もちろん、六ちゃんだからこそのかわいさや特徴もいっぱい。たくさんありすぎて、どら猫一家さんのおうちには「毎日笑顔があふれて」います。六ちゃんはおしゃべりで、「お母さん!」と話しかけることもあるのだとか!どら猫一家さんがテレビを観ていると、静かに目の前に立ち「ぼくを見て!」と無言で圧をかけてくることも。でんぐり返しだってできます。
「元気すぎて自己主張の鳴き声もすごくて(笑)。でも、怖い目に遭い、保護してからしばらく声を聞かせてくれず、信頼を得てからも大きい声で鳴くことのなかった小六のことを考えると、六のことは怖い思いをする前に家族に迎えられてよかったと心から思うんです」。
六ちゃんが元気に遊んでおしゃべりし、甘え、いたずらしている姿さえ「愛おしくてしょうがない」というどら猫一家ご夫婦。小六ちゃんは、一時はペットロスに陥ってしまったどら猫一家さんを励ますために、そして「ぼくは助けてもらって幸せだったよ」と伝えるために、六ちゃんに生まれ変わって帰ってきてくれたのかもしれません。
「元気すぎて自己主張の鳴き声もすごくて(笑)。でも、怖い目に遭い、保護してからしばらく声を聞かせてくれず、信頼を得てからも大きい声で鳴くことのなかった小六のことを考えると、六のことは怖い思いをする前に家族に迎えられてよかったと心から思うんです」。
六ちゃんが元気に遊んでおしゃべりし、甘え、いたずらしている姿さえ「愛おしくてしょうがない」というどら猫一家ご夫婦。小六ちゃんは、一時はペットロスに陥ってしまったどら猫一家さんを励ますために、そして「ぼくは助けてもらって幸せだったよ」と伝えるために、六ちゃんに生まれ変わって帰ってきてくれたのかもしれません。

写真提供・取材協力/どら猫一家さん(東京都)
Instagam(@doranekoikka)
YouTube(https://www.youtube.com/channel/UCxdS3kkTkWoODDTO2C1o7ng)
取材・文/賀来 比呂美
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