猫が好き
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「うちで幸せにできるかな?」不安と葛藤を克服し緊急事態宣言がきっかけで野良猫2匹を保護
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青天の霹靂!愛猫が猫には珍しい病気・原発性門脈低形成であることが判明…「何があっても最期まで見届ける!」
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【犬・猫と家族の24の話】寄り添ってくれるかけがえのない愛猫に感謝の気持ちを込めて
コロナ禍で、生活に大きな変化があった人は多いと思います。risuさんもその一人。以前から職場の近くに住み着いていて「保護したいな」と思っていた野良猫の兄弟を、保護することになりました。「一度も動物を飼ったことがない家に、いきなり2匹を連れて帰るのは…」と迷いがあったrisuさんを駆り立てたものは何だったのでしょうか?
緊急事態宣言で街から人の姿が消えたら「2匹はどうなるの?」心配で保護することに
risuさんが「にゃーちゃん」「おにいちゃん」と呼ぶ2匹の兄弟猫に出会ったのは、2019年の冬。にゃーちゃんは初めて会ったときからrisuさんに近付いてきてスリスリしてくるような人懐っこい猫で、いつしか膝に乗ってくるほど仲良しに。おにいちゃんは自ら近付いてはこないけれど、risuさんが近付くと逃げもしないしなでさせる、マイペースな印象の猫。
2匹と出会ってから、寝ても覚めても考えてしまうくらい、2匹はrisuさんにとって大きな存在になっていきました。
会えない日は「何かあったのでは」と不安になり、「どこで寒さをしのいでいるの?」「事故に遭ってないよね?」と心配しました。2020年4月、緊急事態宣言が出て在宅勤務が決まった時には、2匹に会えなくなることを考えるだけで「胸が張り裂けそうになった」といいます。
2匹は地域でかわいがられており、ご飯をあげている人を見かけたこともありましたが、risuさんと同じようにその人たちも外出できないかもしれない可能性が。そう考えるとますます2匹のことが心配になりました。それが、2匹を保護するきっかけだったのです。
「次、会えたら絶対保護しよう」。そう決意して、risuさんは洗濯ネットを持って職場に向かいました。いつも2匹同時に会えるとは限らなかったのですが、運よくその日は2匹がそろっていました。
さらに、2匹が生まれた時からかわいがり、見守ってくれていた人が偶然にも最高のタイミングで通りかかりました。「生まれてこの方、猫を抱っこしたことがなかった」というrisuさんでしたが、その方がサクサクッと2匹を洗濯ネットに入れてくれたおかげで無事に保護することができました。「よかったよかった、もうこのコたちも寒くないね。よかったよかった」としきりに言って、喜んでくれたそうです。
2匹と出会ってから、寝ても覚めても考えてしまうくらい、2匹はrisuさんにとって大きな存在になっていきました。
会えない日は「何かあったのでは」と不安になり、「どこで寒さをしのいでいるの?」「事故に遭ってないよね?」と心配しました。2020年4月、緊急事態宣言が出て在宅勤務が決まった時には、2匹に会えなくなることを考えるだけで「胸が張り裂けそうになった」といいます。
2匹は地域でかわいがられており、ご飯をあげている人を見かけたこともありましたが、risuさんと同じようにその人たちも外出できないかもしれない可能性が。そう考えるとますます2匹のことが心配になりました。それが、2匹を保護するきっかけだったのです。
「次、会えたら絶対保護しよう」。そう決意して、risuさんは洗濯ネットを持って職場に向かいました。いつも2匹同時に会えるとは限らなかったのですが、運よくその日は2匹がそろっていました。
さらに、2匹が生まれた時からかわいがり、見守ってくれていた人が偶然にも最高のタイミングで通りかかりました。「生まれてこの方、猫を抱っこしたことがなかった」というrisuさんでしたが、その方がサクサクッと2匹を洗濯ネットに入れてくれたおかげで無事に保護することができました。「よかったよかった、もうこのコたちも寒くないね。よかったよかった」としきりに言って、喜んでくれたそうです。
保護したものの飼う踏ん切りがつかず涙…そこから「絶対にうちのコにする!」と決意
勢いで保護した直後に、risuさんは2匹を連れて動物病院へ。その時点では「まだ半分くらい、うちでは飼えないかもしれないから里親さんを探さなければと思っていました」といいます。「2匹から自由を奪ってしまうかもしれない」「もっと良い環境を与えられる人が保護してあげた方が、このコたちは幸せなのではないか?」という葛藤があり、また、実は家族に承諾を得ずに保護を強行突破したという背景があったからです。
獣医師に「このコたちはrisuさんが飼われるんですか?」と聞かれると「『飼いたいんですけど、うちで飼っても幸せにしてあげられないかもしれない。連れてきてしまったのは私のエゴなのかもしれない』、そんなことを泣きながら話している自分がいました」とrisuさん。しかし、そう口にしたことで、「飼えるかどうかわからないじゃない。絶対にうちのコにするんだ」と決意。連れて帰って、もしも家族に「ダメ」と言われたら、「ペットを飼える物件を探して家を出よう!」と心に決めました。
いざ家に2匹を連れて帰ると、家族に驚かれはしたものの反対されることはなく、飼えることになりました。しかしここで「めでたしめでたし」とはなりません。なんと、家に迎えた翌日に、2匹は2階の猫部屋(一戸建て)の窓から脱走してしまったのです。もちろん鍵は閉めていたのですが、開けられていました。
獣医師に「このコたちはrisuさんが飼われるんですか?」と聞かれると「『飼いたいんですけど、うちで飼っても幸せにしてあげられないかもしれない。連れてきてしまったのは私のエゴなのかもしれない』、そんなことを泣きながら話している自分がいました」とrisuさん。しかし、そう口にしたことで、「飼えるかどうかわからないじゃない。絶対にうちのコにするんだ」と決意。連れて帰って、もしも家族に「ダメ」と言われたら、「ペットを飼える物件を探して家を出よう!」と心に決めました。
いざ家に2匹を連れて帰ると、家族に驚かれはしたものの反対されることはなく、飼えることになりました。しかしここで「めでたしめでたし」とはなりません。なんと、家に迎えた翌日に、2匹は2階の猫部屋(一戸建て)の窓から脱走してしまったのです。もちろん鍵は閉めていたのですが、開けられていました。
一晩過ごしただけの部屋に自ら帰ってきたおにいちゃんにびっくり にゃーちゃんにも希望が!?
risuさんの家は、職場から車で30分ほどの距離があり、2匹にとっては全く見知らぬ街。土地勘がなく、おそらく「自分の居場所」と認識しているはずのない2匹が家に戻って来るとは思えず、その時のrisuさんの心境は「絶望しかありませんでした」というのも納得です。
すぐさま近所を探し歩きましたが、猫1匹すら見当たりませんでした。「もう2度と2匹に会えないのかも…」。絶望の中にいたrisuさんでしたが、その日の夜、驚くことにおにいちゃんが自ら部屋に帰ってきました。2匹の逃走経路は、2階の猫部屋の窓→屋根→塀と考えられたので、窓を開けっぱなしにしておいたところ、同じルートをたどっておにいちゃんが入ってきたのです。
risuさんは滞在1日未満の猫が家に帰ってきたことにびっくり。さらにそれがおにいちゃんであることにも驚いたといいます。というのも、にゃーちゃんと比べるとおにいちゃんはrisuさんに懐いておらず、保護する時も「どこか申し訳ない気持ちがあった」からです。「自分の居場所だと認めてくれたみたいでうれしい。安心した。信じられない!」など、いろんな感情が心を駆け巡る中、「にゃーちゃんもきっと近くにいる!」と希望が持てました。
すぐさま近所を探し歩きましたが、猫1匹すら見当たりませんでした。「もう2度と2匹に会えないのかも…」。絶望の中にいたrisuさんでしたが、その日の夜、驚くことにおにいちゃんが自ら部屋に帰ってきました。2匹の逃走経路は、2階の猫部屋の窓→屋根→塀と考えられたので、窓を開けっぱなしにしておいたところ、同じルートをたどっておにいちゃんが入ってきたのです。
risuさんは滞在1日未満の猫が家に帰ってきたことにびっくり。さらにそれがおにいちゃんであることにも驚いたといいます。というのも、にゃーちゃんと比べるとおにいちゃんはrisuさんに懐いておらず、保護する時も「どこか申し訳ない気持ちがあった」からです。「自分の居場所だと認めてくれたみたいでうれしい。安心した。信じられない!」など、いろんな感情が心を駆け巡る中、「にゃーちゃんもきっと近くにいる!」と希望が持てました。
たまたま目の前を横切った猫がにゃーちゃんだった!奇跡のようなタイミング!
おにいちゃんが帰ってきた翌日の夜、隣の住宅街に猫スポットがあると聞き向かってみると、risuさんの目の前を1匹の猫が横切りました。それがにゃーちゃんでした! 外でかわいがっていた時のように名前を呼び、なでると、にゃーちゃんもスリスリと応じてくれました。信じられない喜びに包まれながらひとしきりなでた後、家に連れて帰るために膝に乗せて立ち上がろうとすると、にゃーちゃんは大暴れ。risuさんは必死に抱きしめました。まさか偶然出会えるとは思わず、洗濯ネットもキャリーも持っていなかったのです。
「何をどうやったかは覚えていないのですが、どうにか母に電話してキャリーを持ってきてもらい、無事ににゃーちゃんを連れて帰ることができました」とrisuさん。部屋に入れたにゃーちゃんは、一目散に脱走に成功した窓のところに行って、鍵をカキカキしたとのこと。犯人はにゃーちゃんだったのですね(笑)。
脱走事件を経て、現在2匹と暮らすrisuさんは「幸せな毎日」を送っています。「2匹に『このおうちに来てよかった』と思ってもらえるように、ずっと大切にしていきたいです」。
写真提供・取材協力/risuさん(愛媛県)
Instagram(@nyanta_onyx)
取材・文/賀来 比呂美
「何をどうやったかは覚えていないのですが、どうにか母に電話してキャリーを持ってきてもらい、無事ににゃーちゃんを連れて帰ることができました」とrisuさん。部屋に入れたにゃーちゃんは、一目散に脱走に成功した窓のところに行って、鍵をカキカキしたとのこと。犯人はにゃーちゃんだったのですね(笑)。
脱走事件を経て、現在2匹と暮らすrisuさんは「幸せな毎日」を送っています。「2匹に『このおうちに来てよかった』と思ってもらえるように、ずっと大切にしていきたいです」。
写真提供・取材協力/risuさん(愛媛県)
Instagram(@nyanta_onyx)
取材・文/賀来 比呂美
前回の話
青天の霹靂!愛猫が猫には珍しい病気・原発性門脈低形成であることが判明…「何があっても最期まで見届ける!」
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