防災意識が高まっている昨今ですが、数年前に準備したきりの防災対策では正しく機能しないことも。定期的に見直しておきたいですね。
猫1匹の避難生活1週間を想定した防災グッズについて、一般財団法人ちよだニャンとなる会代表理事の香取章子さんに解説していただきました。
水・食べもの
1. 水
飲み水(軟水)を1週間分用意しましょう。猫の結石の原因になる硬水はNGです。人用に用意したものを取り分けるのでもいいでしょう。
2. フード
ドライフードやウエットフードなど、食べなれているフードを1週間分用意しておくと安心です。療法食を与えている場合は、多めにもらえないか獣医師に相談してみましょう。
3. ボウル
ボウルは水とフード用に2つあると便利です。軽くて割れない素材で、小さく折りたためるものを選ぶといいでしょう。
4. おやつ
なれない環境にストレスを感じてフードや水を摂らなくなった場合の食事と水分補給に、愛猫の好きなペースト状のおやつを1週間分用意しましょう。
身のまわりのもの
5. タオル
被災時期によっては、タオルや布が寒さ対策として重宝します。大判サイズのものを用意しておくと、キャリーケースの上からかけて視界と音を遮断することもでき、猫の負担を減らせます。
6. ポリ袋
避難先では、飼い主さんのマナーが問われる場面も。ポリ袋があると、フードのパウチやトイレ砂などを片付けるときに役立ちます。
7. トイレ用品
トイレ砂かペットシーツ、どちらか1週間分あれば安心ですが、トイレ砂は重くて運ぶのが大変なので最低3日分あればいいでしょう。吸水性のあるシーツは、タオルがわりとしても使えます。
薬・猫の情報
8. 常備薬
持病がある猫の場合は、必ず薬の準備をしてください。獣医師に相談して、多めに処方してもらうといいでしょう。
9. 猫の情報がわかるもの
はぐれたときのことも想定して、猫の特徴がわかる写真をスマホに入れておきましょう。避難先で愛猫と別々に過ごす可能性もあるため、健康手帳も必須です。
防災対策の見直しを!
愛猫の命を守るために、今こそ見直しも含めた防災対策を。まずは避難生活で必要なグッズの準備から始めましょう。
お話を伺った方/香取章子さん(一般財団法人ちよだニャンとなる会代表理事 フリーランス・ライター)
参考/「ねこのきもち」2022年3月号『選び方、置き方、見直しも大切! ねこの防災グッズ、本当に必要な備えはできていますか?』
文/都留朱音
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。