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猫がいると「心がピンク色になる」 小さな息子の言葉に感動 用水路から救出した子猫と先住猫との幸せな暮らし 

「普段は歩かない道を歩いていたら、変な鳴き声が聞こえてきました」との書き出しで始まるコメントが添えられた写真には、用水路の中で柱に寄り添うようにうずくまった小さな子猫が。母猫からはぐれたのか、“ひとりぼっち”で寒さに耐える姿に胸を締め付けられます。

投稿したのは、飼い主の@A4F6wさん。

すぐに子猫の救出を試みたものの、失敗。その後も、なかなか逃げ回る子猫を保護することができません。当時の状況や子猫と先住猫との暮らし、そして息子さんが語った猫にまつわる言葉などについて、飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

■用水路のドブの中から子猫の鳴き声 難航した保護活動の一部始終とは?

用水路の中でうずくまるマロンちゃん
用水路のドブの中で身動きが取れなくなったマロンちゃん
@A4F6w
「2018年10月6日。普段は歩かない道を歩いていたら、変な鳴き声が聞こえてきました。ドブに落ちてうずくまっている子猫を発見!周囲に猫もいなければ、民家もない場所だったので、急いで救出し、我が家にお迎えしました」

そんなコメントとともに投稿された写真には、用水路に落ちて、なすすべもなくうずくまっている子猫の姿が写っています。カメラを向ける飼い主さんを見上げる顔には、もはや生気は感じられず、衰弱している様子。

命の危機に瀕していたのは、現在5歳になる黒猫の女の子「マロン」ちゃんです。愛らしいお名前は、栗のなる季節に保護されたことから付けられました。

マロンちゃんを保護したとき、飼い主さんは、夫と一緒に家の近くにあるホームセンターへ向かっていました。いつもは車で出かけますが、この日は珍しく歩いて出かけたところ、思いがけず、マロンちゃんと出会うことになります。

飼い主さん:
「歩いていると鳴き声が聞こえて来ました。子猫の声は独特なので、姿は見えませんでしたが、すぐ近くに子猫がいることはわかりました。周囲を見回すと、用水路のドブの中でうずくまっている子猫を発見。体の半分が水に浸かっていて、自力では上がれないようでした」
深さのある用水路で座り込むマロンちゃん
用水路は深さがあり、小さなマロンちゃんが脱出するのは困難
@A4F6w
飼い主さん夫婦は、「子猫の体がこれ以上、冷えてしまうと命に関わる」と考え、すぐに子猫を救い出そうとしました。ところが、思ったよりも、用水路は深さがあり、なかなかうまくいきません。そこで、急いでホームセンターへ行き、網を購入。再び、救出を試みましたが、子猫が逃げ回ってしまい失敗してしまいます。

飼い主さん:
「やむをえず、主人が用水路に入って、ようやく子猫を保護。改めて、近くに親猫や“きょうだい”猫の姿がないか探しましたが見当たりません。そばには民家などの建物も無い場所だったため、そのまま子猫を連れて帰ることにしました」

■先住猫のにゃーちゃんが暮らすおうちに迎えられたマロンちゃん 多頭飼育ならではの幸せとは?

先住猫のにゃーちゃん
窓辺で日向ぼっこする先住猫のにゃーちゃん
@A4F6w
帰宅後、飼い主さん夫婦は、動物保護指導センターに連絡をして指示を仰ぎ、動物病院へ。すると、マロンちゃんは、生後推定2ヶ月ほどであることがわかりました。

飼い主さん:
「保護当時、家には2023年2月に17歳で虹の橋を渡った先住猫の「にゃー」ちゃんがいました。すでに猫と暮らしていたため、ごく自然な流れでマロンを家族に迎え入れたように思います。お迎え当初は、感染症対策のため、急いでマロン専用の隔離部屋を用意。しばらくの間、マロンとにゃーちゃんは接触することなく暮らしていたため、お互いにストレスを感じていたかもしれません」
おもちゃで遊ぶマロンちゃん
“ねこじゃらし”で遊ぶ子猫時代のマロンちゃん
@A4F6w
実は、飼い主さんにとって、複数の猫と暮らすことは今回が初めて。マロンちゃんとにゃーちゃんが、できるだけ心地良く過ごせるように、トイレや水飲み場を増やすなど工夫を凝らしました。マロンちゃん、にゃーちゃんとの新たな生活が始まった飼い主さんは、多頭飼育ならではの喜びを味わうことになったそうですよ。

飼い主さん:
「かわいい猫ちゃんが増えてうれしかったです。夜、寝るとき、私が布団に入ると、右ににゃーちゃん、左にマロンが来て一緒に寝てくれたことがあり、この上ない幸せを感じました」

■マロンちゃんとにゃーちゃんが家族にもたらしてくれた幸せとは?

キャットトンネルの中でくつろぐマロンちゃん
キャットトンネルの中に入ってカメラを見つめるマロンちゃん
@A4F6w
小さい頃は、とてもおてんばだったというマロンちゃん。飼い主さんは、「部屋の観葉植物によじ登ったり、その土を掘ったりとはちゃめちゃでした」と当時の様子を振り返ります。同時に、怪我などの危険なことが起こらないよう対策を講じながら、マロンちゃんの好奇心を育めるよう見守っていたそうですよ。

飼い主さん:
「部屋中のコードを噛んでしまうので、すべてのコードにカバーを装着。にゃーちゃんは、このようなことをしなかったので『猫それぞれ個性があるのだな』と思いました。成猫になったマロンは、とても甘えん坊ですが、神経質な一面も。家に来客があると別の部屋に逃げたり、地震や雷が大の苦手で怖くて固まったりしてしまいます。心配性なところもありますが、家族のことを気にかけてくれる優しい子です」

5年前のあの日、飼い主さん夫婦がいつものように車で出かけていたら、マロンちゃんと出会うことは無かったかもしれません。それを考えると、マロンちゃんと飼い主さん家族が出会ったのは運命だったように感じられますね。
飼い主さんに寄り添う(奥)マロンちゃん(手前)にゃーちゃん
仲良く一緒に飼い主さんのそばでくつろぐ(奥)マロンちゃん(手前)にゃーちゃん
@A4F6w
マロンちゃんは現在、飼い主さん夫婦とその息子さんと一緒に暮らしています。飼い主さんは、息子さんが小さい頃に吐露した猫にまつわる“ある言葉”に大きく心を揺さぶられたことがあるそうですよ。

飼い主さん:
「猫がいない暮らしは考えられません。家族の心を潤してくれて、何気ない日常を豊かにしてくれて、猫の魅力は無限です。息子が小学校低学年の頃、その日、学校で嫌なことがあったようで、帰宅後、『学校で嫌なことがあっても、にゃーちゃんがいると心がピンクになる』と言ったことがありました。『猫という存在は、私が思っている以上に、息子を支え、癒やしてくれていたのだな』と思うと、深く感動しました。これが“アニマルセラピー”なのだなとも……。猫には感謝という言葉では足りないくらい、恩恵をいただいています」

マロンちゃんと飼い主さん家族の幸せを、にゃーちゃんはお空の上からずっと見守ってくれていることでしょう。飼い主の@A4F6wさんのXでは、マロンちゃんの日常を更新中。キャットウォークに登って遊ぶマロンちゃんの楽しそうな様子にほっこりしますよ。

写真提供・取材協力/@A4F6wさん
取材・文/佐東みかん
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