猫が好き
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下半身麻痺の症状がある子猫を保護→一緒に暮らしておよそ1年、「小さな一歩に大きな幸せを感じている毎日」

そんなグーちゃんですが、飼い主さんが2024年8月に「下半身麻痺のうちのネコさん スーパーカーを手に入れ、すごい勢いで駆け抜けてます」と投稿した動画には、ハンデを感じさせないほど元気いっぱいに家の中を走り回る子猫時代のグーちゃんの姿が。Xで22万件以上の「いいね」(2025年5月7日時点)がつくなど大きな話題となりました。

「グーちゃんのために用意した手作り車いす。『大丈夫かな』『少しずつ慣れてくれたらいいな』と思いながら装着しましたが、そんな心配はまったくの杞憂でした。
乗せた瞬間にすごい勢いで走り出して。その姿がなんだかとても誇らしく思ったことを覚えています」

下半身麻痺のうちのネコさん
— つか丸 (@pablof_yan) August 1, 2024
スーパーカーを手に入れ、すごい勢いで駆け抜けてます🏎️ pic.twitter.com/bRMjYSFL3C
グーちゃんとの出会い

「母猫と3匹の子猫を見かけた数日後、母はひとり取り残されているグーちゃんを見つけたそうです。保護して動物病院に連れて行くと、神経損傷からの下半身麻痺との診断。腹水も溜まっており、危険な状態のため入院しての治療を受けました。
その後、麻痺は残りましたが、腹水もなくなりグーちゃんは元気に退院。母は自身の病気の手術と治療があったため、我が家でグーちゃんを引き取り育てることにしたんです」

グーちゃんは1才に! 「小さな一歩に大きな幸せを感じている毎日」


「知らない人が来るとササッとソファの下に隠れてしまいますが、家族の声や足音には敏感で、仕事から帰るといつも部屋のドアの前で待っている姿が愛らしいです。
ある日ほんの少し目を離した隙に、トイレの砂を自分のお腹にかけて楽しそうに遊んでいたこともあって。思わず笑ってしまった、なんてこともありましたね」
ちょっと目を離した隙にお腹に砂かけて遊んでた。もう手遅れだったので諦めて動画を撮りました。 pic.twitter.com/cB8CvvRbEb
— つか丸 (@pablof_yan) February 7, 2025
グーちゃんと過ごすなかで、飼い主さんが今感じていることとは

「ハンデがあるからって特別なことをしているわけじゃないんです。もちろん生活していくなかで工夫は必要ですが、それはどんな猫ちゃんでも同じ。そのコに合った暮らしを見つけていくことを楽しんでいます。
障がいのあるコを迎えることは特別な覚悟がいると思われがちですが、実際に暮らしてみると毎日のなかで自然と慣れていけるものだと感じます。何よりそのコ自身の『生きよう』としてくれる姿に、私たち人間のほうが元気をもらえる瞬間がたくさんあります。
そうしたコたちの存在に目を向けてくれる人が、少しずつでも増えていきますように。ひとつでも多くの命が、あたたかな居場所に出会えますように——そう願っています」
取材・文/雨宮カイ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年5月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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