担当編集が語る! 大人気WEB漫画『ムギのころ』を10倍楽しく読む、ここだけのウラ話vol.5
WEB・漫画アプリ「コミックDAYS」にて連載中の猫育て漫画『ムギのころ』。そのウラ話を担当編集が毎週こっそりお届けするシリーズの第5回。今回はムギの後輩猫になった黒猫ポーさんのこと。登場するに至った作者の想いとは。
元々は、ムギの前に先住の老猫がいる予定だった。
『ムギのころ』初期設定では、ムギの前に先住の老猫がいました。ムギのモデルの片倉家のムギ(ややこしい…)は、実生活では老猫たちと共同生活をしています。そんな老猫と子猫の生活ネタを漫画に反映する予定だったのです。
しかし「初めて猫を飼う」というコンセプトを最優先する事になり、先住猫はいなくなりました。ただ、もともと猫は複数いた方が漫画も楽しくなると考えていたので、ポーさんの登場は必然でした。
片倉さんが上京して知った捨て猫の現実。
そんなポーさんは元飼い猫。病気を理由に、ある日車から投げ捨てられたのです。初めてこのシーンを読んだ時「ポーさん、かわいそすぎません?」と片倉さんに聞きました。捨て猫を拾うだけなら、ムギを拾った時のような描写でもよかったのではと思ったからです。
片倉さんいわく「静岡から東京に来て“本当にそんな理由で捨てられたの!?”という猫が多くいる事を知ったんです」。
「都会は冷たい所」という印象と、捨て猫の現実を飾らずに描いた結果があのシーンでした。猫を飼うことの責任の重さを少しでも知ってもらえたらという思いもあったのかもしれません。この回の原稿は入稿する時も辛かったのをよく覚えています。
次回は、漫画のムギと片倉家のムギがどこまでシンクロしているのか。漫画の中に現実のエピソードがあるのか。いろいろ明かしちゃいます。
お楽しみに!!