もしもの災害時、みなさんの最寄りの避難場所は愛猫も連れて行くことができますか?今回は、猫の飼い主さんに向けて、避難場所に関するアンケートを実施しました。そこでわかった結果とともに、飼い主さんに知ってほしい愛猫のための防災情報をご紹介します。
最寄りの避難場所に愛猫を連れて避難できるか知っていますか?
もし災害にあったとき、最寄りの避難場所に愛猫と一緒に避難することができるのか、みなさんはご存知ですか?Twitterアンケートで猫の飼い主さんたちに聞いてみたところ、驚きの結果が……。
なんと、8割以上の飼い主さんが「知らない」という結果に!
なんと82.5%の飼い主さんが、最寄りの避難場所に愛猫を連れて避難できるかは「知らない」と回答。災害時に避難する際の受け入れ先が猫連れOKかどうかは、多くの飼い主さんが把握していないのが現状のようです。
愛猫との避難場所を確認しておこう
災害時は、危ない場所から猫を連れ出して安全な場所へ移動すること(同行避難)が最優先です。地域や状況に応じてさまざまな避難場所の形がありますので、いざというときに備えてどんな場所があるのか、猫も一緒に過ごすことができるのかを調べておきましょう。
避難所
自宅近くの公共施設が避難所になるケースが多いです。近年はペットと一緒に避難できる避難所が増えていますが、残念ながら全ての避難所で猫の受け入れが保障されているわけではありません。予めお住まいの地域の体制を確認しておき、もしも避難所に猫が入れない場合はどうするのかも考えておくことをおすすめします。
自宅
自宅の状態が住むうえで危険はないと判断できる場合は、猫と一緒に自宅で避難をすることも想定されます。また、状況によっては猫は自宅・人は避難所と別々の場所で過ごす場合もあります。
車・テント
公園などの安全で広い場所や自宅・避難所などの敷地で、車やテントを拠点に避難生活を送るケースも考えられます。避難所よりプライバシーが守られ猫とも同じスペースで過ごせる一方、スペースが狭く人・猫ともに負担がかかりやすい傾向があります。
その他
場合によっては、被災していない親戚などに猫を預ける、受け入れを行っている動物病院・動物愛護団体などに預けるという手段もあります。
猫との同行避難に必要なアイテム
愛猫と同行避難をするにあたり、猫用の緊急持ち出しグッズも必要です。最低限、以下のグッズは準備しておきましょう。
キャリーケース・洗濯ネット
キャリーケースは猫を連れ出すうえでの必須アイテム。また、洗濯ネットは巡回診療を受ける際などにも便利です。
食事用品
最低でも1週間分のフードと水を準備しましょう。器の準備も忘れずに。
愛猫の写真
猫とはぐれてしまったときなどに、写真は大切な手がかりになります。また、愛猫が保護された際に飼い主さんと一緒に写っている写真があれば、自分の猫だと証明することもできます。
そのほか便利な道具
ペン、粘着テープ、袋、カッターの4点はあると便利なアイテム。持ち物に名前を書いたり、段ボールでいろいろなものの代替品を作ったりする際に役立ちます。
もしものとき、愛猫を守ってあげられるのは飼い主さんだけです。いざというときに慌てないように、日ごろからの情報収集と備えが大切ですよ。
参考/「ねこのきもち」2018年9月号『猫も環境もそれぞれ違うから―― 愛猫を救うのはカスタム防災です』(監修:NPO法人アナイス代表 新潟県中越大震災動物救済本部監事 東日本大震災東京都動物救援センター運営管理部門副センター長 平井潤子さん)
文/terasato
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。