3色の模様がかわいいミケ猫に、黒とオレンジの混ざった複雑な色をもつサビ猫。猫好きさんなら、この「ミケ」「サビ」はほとんどがメスだということをご存知かもしれません。色や模様にあらわれる特徴や、毛柄からわかる性格を紐解いてみましょう。
「ミケ」は欧米ではめずらしい!
黒・白・オレンジの組み合わせで知られる「ミケ」は、専門的には「トーティ(黒とオレンジの2色)&ホワイト」または「キャリコ」と呼ばれます。日本ではよく見られますが、世界的にはめずらしく、欧米では日本語そのままで「MIKE(ミケ)」と呼ばれることも。
ほとんどがメス!その理由は……
毛色と性別を決める遺伝子の関係から、「ミケ」柄をもつ猫はほぼメス。オスが生まれるのは数千~3万匹に1匹ともいわれています。そのため、「ミケ」は全体的に「気まぐれ」「怖がり」など、メス猫の性格の特徴をもっていることが多いようです。
「しまミケ」に「飛びミケ」も
毛柄の特徴としては、背中やしっぽに黒・オレンジが、お腹に白があらわれます。瞳の色はイエロー系やグリーン系が多いですが、顔に白い毛色が多い場合はブルーになることも。
また黒・オレンジ部分にしま模様が入った「しまミケ」や、白い部分が多い「飛びミケ」、全体的に淡い色の「薄ミケ」など、色柄の入り方それぞれに呼び方があります。
「サビ」の毛色は個性的
黒とオレンジが複雑に入り混じった「サビ」柄は、ランダムな毛色パターンから生まれる個性的な色柄が魅力です。太陽の光が当たったときの色から「べっ甲」と呼ばれるほか、その模様から「トーティシェル(カメの甲羅)」とも。
色も柄も千差万別!
「サビ」柄は、2色の割合や模様の入り方の個体差が大きいのが特徴です。顔には黒が入りやすい傾向があるものの、顔の中心で黒とオレンジがはっきりと左右に分かれて色が出ることも多いです。
「ミケ」と同じく、性別はほとんどがメス。そのため全体的に小柄で、マイペースで甘えベタなど、メス猫の性格の特徴が多く見られます。
ユニークな毛色パターンも
「サビ」のなかにも、淡い色合いが特徴の「薄サビ」がいるほか、全体にしま模様が入っている場合は「麦わら」と呼ばれるなど、ユニークな色柄が存在します。
小柄で気まぐれだけど愛おしい♡
「猫らしさ」といわれて思い描く特徴は、それこそミケ猫やサビ猫がもっているような「小柄」「気まぐれ」といった性質ではないでしょうか。
マイペースだけど、そんなところも愛おしい……それだけ、わたしたちにとって「ミックス柄」は、身近な毛柄の猫たちといえるのかもしれませんね。
参考/「ねこのきもち」2016年6月号別冊『ねこのきもちセレクション KEGARA図鑑』
文/momo
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。