気がつけば、窓のそばで外を見ていることが多い猫。一見、ただぼーっとしているだけに見えることもあるけれど、よく観察してみると、それぞれに窓の向こうを見る理由がちゃんとあるみたい! 猫たちはいったい何を見て、どんなことを考えているのでしょうか?
猫が窓辺にいる理由1:飼い主さんを見ている
家の窓近くにいる猫は、どうやら向こうにいる飼い主さんが目当てのことが多いのだとか。「私が行けない、そんなところで何しているの?」という気持ちだったり、「ここで見ていたら、飼い主さんが気づいてくれる!」と思っていたりするのかもしれません。ちなみに、猫は近視だといわれていますが、5~6m程度の距離があっても人を識別できていることが多いようです。
また猫は、聴力が優れた動物です。飼い主さんの足音や車の音を認識していて、外出から帰ってきた飼い主さんの音が聞こえたとたん、外の様子が見える窓辺に行くことも! 大好きな飼い主さんの帰宅を、いまかいまかと待ちわびているのでしょうね。
猫が窓辺にいる理由2:外にいる何かを見ている
窓辺の猫は、外にいる鳥などの動物を目で追っていることも。人もそうですが、視界で何かが動いたとき、猫は反射的にそれを見て確認してしまいます。人なら「鳥か」と思う程度でも、猫にとっては狩猟本能が刺激されるもの。ときには「カカカッ……」という声を出すことさえあるのだとか。
家という自分のテリトリーにいるとき、猫は「ここにいれば安心だ」と、強気でいることができます。ですから、たとえばノラ猫などがテリトリー外である庭に来ても怖いとは思わず、ただ気になって注視しているだけということも多いでしょう。
猫が窓辺にいる理由3:あたたかく居心地がいい
猫は居心地のよい、あたたかい場所を見つけるのが上手。日の当たる窓辺は、まさにうってつけの場所ですね。天気がいい日に日光浴をしながら、あたたかい窓辺でうたた寝をする愛猫の姿に、気持ちがいやされる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
またレースカーテン越しに窓の外を見ていると、レースを介すぶん、ふだんとは外の見え方が違います。カーテン越しの不思議な見え方にワクワクしながら、猫なりにその映像を楽しんでいるときもあるかもしれません。
窓辺にたたずむ、猫の姿がいとおしい♪
窓辺でゆったりくつろいでいたり、興味深そうに何かを見つめていたりする猫。そのかわいらしい姿にいやされながら、毎日いっしょに楽しく過ごせるといいですね♪
参考/「ねこのきもち」2018年5月号『隔てた先に、何がある? ガラス1枚挟んであらためて気付く可愛さよ。窓越しの猫』(監修:動物関係のライター ヒトと動物の関係学会監事 加藤由子さん)
文/朱音
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。