『ボブという名のストリート・キャット』という小説で有名になった、猫のボブくんを覚えていますか?ボブくんが2020年6月に天国に旅立ったことを受け、SNSでは「#RIPBob(ボブ安らかに)」のハッシュタグ付き投稿が広がり、世界中の人々がその死を悼んでいます。
今回は、そんなボブくんを描いた書籍や映画について、あらためてご紹介します。
『ボブという名のストリート・キャット』
2012年にイギリスで出版されたノンフィクション小説『ボブという名のストリート・キャット』で有名になったボブくん。小説は大ベストセラーになり、2016年には映画化も果たしました。まずは、少しだけあらすじをご紹介しましょう。
助けた猫との友情ストーリー
ストーリーの舞台は、イギリス・ロンドン。ミュージシャンを目指すも、ホームレス生活や薬物依存などさまざまな困難を抱えてしまった青年が、ある日、一匹の傷ついた野良猫を助け「ボブ」と名付けます。
ボブと暮らすようになった青年の人生は、徐々に好転していくことに……!野良猫を助けたつもりが、猫から生きる希望とチャンスをもらい、新たな人生を歩き出します。イギリス版“猫の恩返し”としても知られるハートフルな奇跡の実話です。
映画にはボブくん自身が出演!
世界的ベストセラーとなったこの小説は、『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』というタイトルで映画化されました。猫好きの方はもちろん、そうでない方が観ても元気を与えられ、幸せな気持ちになれる映画です。そして、この映画にはなんとボブくん自身が出演しているんです!
日本での劇場公開に合わせ、著者であるジェームズ・ボーエンさんとボブくんが来日したことも話題になりました。ある放送局の取材では、二人のハイタッチのパフォーマンスも披露してくれたとか。
続編映画『ボブがくれた世界』が2021年に公開予定!
『ボブという名のストリート・キャット』の続編となる『ボブがくれた世界』についても、映画化が決定しています。イギリスなどでは2020年後半に、日本では2021年に公開予定とのこと。
『ボブがくれた世界』にも、前作と同様にボブくんが出演しています。スクリーンの中でボブくんに再び会えるのはうれしいですね!
もっとボブくんのことを知りたいあなたへ
ボブくんについてもっと知りたい方は、関連書籍を手に取ってみてはいかがでしょう。辰巳出版から『ボブという名のストリート・キャット』『ボブがくれた世界』『ボブが教えてくれたこと』の3冊が、追悼帯付きで発売されています。
2019年に出版された『ボブが教えてくれたこと』には、ボブくんの数々のカラー写真と、ジェームズさんがボブくんと過ごした生活の中で感じた人生哲学がまとめられています。ボブくんのいろいろな魅力を堪能でき、今回初めて二人のストーリーを知る方でも楽しめる一冊です。ぜひチェックしてみてくださいね。
ただかわいいだけでなく、一人の青年に希望を与え人生を変えたボブくん。映画や書籍を通じて、ボブくんから生きるヒントや勇気が得られるかもしれません。
参照/Instagram、Twitter
文/hattori