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もし災害が起こったらどうする!? 「猫連れの防災」について、飼い主の防災意識を調査してみた
今回ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん357名に「猫連れの防災」に関する3つのアンケート調査を実施しました。
①猫飼いさんにとって、防災で必要だと思うものはなに?
・「猫が安心できるグッズや予備のエサ、トイレのシート等」
・「ケージ、トイレ、水、食事、大きめなバスタオルなど、場所を取らない玩具、普段使用の敷物(愛猫や私の匂いが染み込んだ物)、ウエットティッシュ、爪切り、くし、リード」
・「うちの猫は療法食を食べているため、専用のフード。他のものでは代用がきかない」
・「人以上に猫たちの食料は十分に確保してます。一緒に避難するためのキャリー等も準備してます」
・「猫砂、ごはん、水、キャリーバッグなど被災したときに餓えないようにすること。いつでも連れて逃げられるようにすること。首輪やマイクロチップをし、逃げたときに帰ってこれるようにすること」
・「全員分のケージ(キャリー)」
・「人馴れさせておくこと。キャリーに慣れさせておくこと。キャリーで外に出ることに慣れさせておくこと。気が小さいと、大変だと思います」
・「夏は停電になるとエアコンが止まってしまうので、蓄電池が必要だと思う」
・「安心感と準備。普段食べている餌やおやつ等の備蓄、避難所で別々の部屋になった場合に少しでも不安を和らげて安心できるように、普段からキャリーバッグを家で使っています」
・「一緒に避難できる場所」
・「猫の安全を確保できる場所」
・「日頃の準備と、一緒に避難できるような地域の理解と協力」
・「猫との避難について情報を得ておくこと」
・「避難できる場所。避難所は猫がダメかもしれないから自分の車が絶対必要だと思う」
・「猫と一緒に過ごせる避難場所。呼ぶか何か特定の音などで必ずそばに来る習慣づくり」
・「飼い主が留守の間に災害があった場合にも猫が助かる仕組み」
また、猫と一緒に避難する場所や避難する際の情報も大切だという声も寄せられています。
②「いざというときに猫を呼び寄せる方法」がある?
地震の揺れで驚いた猫が家のどこかに隠れてしまい、探してもなかなか出てこない…ということもありますよね。場合によっては、外に脱走してしまう恐れも…。そうした緊急事態の際に、愛猫を呼び戻すための方法があるといいですよね。
アンケート調査の結果、45%の飼い主さんが、猫を呼び寄せる方法があると回答しました。半数の飼い主さんが「ない」と答えているところも、ちょっと気になりますね。
では、「ある」と答えた飼い主さんたちはどのようにして愛猫を呼び寄せているのか、日頃から実践している方法をくわしく聞いてみました!
名前を呼ぶ
・「名前に反応するので、名前を呼ぶ」
・「普段から、必ず名前を呼ぶようにしている」
・「名前を呼べば大抵くる。それでもこないときは、カシャカシャぶんぶんを振るとくる」
・「名前を呼ぶと、犬のように、跳んで来ます! でも、外ではダメかもしれませんが!?」
ごはんなどで呼び寄せる
・「エサが入っている入れ物を揺らして、カサカサ音をさせるとどこからか現れる」
・「煮干しの袋をカシャカシャさせて、『煮干しだよー』と、呼び寄せると大抵戻って来る」
・「『ごはん食べる〜〜』と言ってタッパーのフタを開ける音でどんなときでもとんできます」
・「ごはん!おやつ!ちゅーる!と言う」
・「『ごはん』っていう言葉に反応するので、それを使うか、おやつで呼び寄せる」
・「猫用のカニカマを専用の缶に入れているので、それを叩くと必ず近づいて来る」
・「愛猫が大好きなおやつを見せてできるだけ近くに行けたら、おやつの匂いを嗅がせて呼び寄せる」
・「おやつの袋のカサカサした音。『ちゅ〜る』という魔法の言葉。地震や火災の場合、警報器や携帯の緊急速報の音で怯えて呼び寄せられるか疑問」
・「空腹時なら、好きなエサで呼べるが、パニック時に効果あるかどうか、不安はある」
おもちゃなどを使う
・「大好きなおもちゃで引き寄せる」
・「鈴がなるおもちゃで、呼び寄せます」
・「お気に入り過ぎて普段隠しているおもちゃを出せば、すぐに飛んできます」
・「大好きな猫じゃらし(カシャカシャぶんぶん)を動かす音が聞こえると、別の階にいても飛んでくるので家の中で猫を探すときに使っています」
・「大好きな猫じゃらしをここぞとばかりに振る」
ケージなどに入る習慣がある
・「キャリーケースが好きで出すと自分から入っていくが、もしものときは、猫の名前を呼んで、ちゅ〜るでおびき寄せる」
・「日頃から同じ動作で習慣づけている」
しかし、飼い主さんのなかには、「愛猫がパニックになってしまったときに、呼び寄せられるかどうか自信はない」と思っている方もいるようでした。
③災害情報はどこで収集している? どんな情報が気になる?
・「スマホで市のホームページ、ニュースアプリ等のプッシュ通信で。自分の住んでいる地域の災害状況が気になります」
・「自宅待機や車中の避難が無理なとき、地域の避難先でのペットの対応が気になる。情報は地域のホームページ」
・「災害アプリで収集。避難が難しいのでうちにいるしかないので、近所のハザードマップを確認する」
・「地震が来るときにお知らせしてくれるアプリと緊急防災速報のアプリ。停電情報が気になります。留守の間に部屋の温度が適温でなくなったら心配なので」
・「ネットと猫の仲間。猫を連れて行ける避難場所」
・「災害の時は人間でもパニックになるので、一緒に避難できる場所の提供・持ち出せなかった時の物品提供情報」
・「ネットやねこのきもち等の雑誌。防災関連のテレビ番組。どのようなアイテムがより便利で持ち運びしやすいか、日常的に使いながら備蓄しやすいか等」
・「高台なので浸水などは心配ないですが、地震はとても心配です。台風や地震はすぐ対応できるようにいくつか災害アプリを入れています」
・「猫が一緒にいられるかどうか? トイレから出るゴミ類の処分ができるかどうか? たとえ猫と一緒に避難がOKだとしても、避難した周りの人の理解がないといろいろ大変なのでそれらに関する情報」
・「インターネット。災害時ペットと一緒に避難できる場所があるか、一時預かりしてくれる場所があるか」
・「猫と一緒に避難できる場所、避難先での生活の仕方が知りたい」
・「ニュースサイトと自分の住む自治体(県や市)の公式Twitterや公式サイトで情報収集します。猫飼いとしては避難所の環境が気になります。猫2匹がいるので水害などであれば家の3階に猫と家族で避難しようと思っています」
そして、飼い主さんたちが気になる点として挙げていて多かったのは、「猫と一緒に避難できるのか」ということ。各自治体の避難場所によって、それぞれ対応が異なる場合があるので、事前に確認をとっておいたほうが安心ですね。
また、飼い主さんのなかには、「猫を連れての避難で我が身ひとつで避難する訳ではないので、避難情報が出たら身動きが容易にできるうちに、できるだけ早く避難すると家族で決めている」と、日頃から家族で避難のときの行動について確認している人もいるようでした。大切なことですよね。
災害はいつ起こるかわかりません。自分や家族、愛猫の命を守るためにも、日頃から「もし災害が起こったらどうするか」ということを考えて、しっかりと対策を行いましょう。
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※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
文/雨宮カイ
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