飼い主さんがそばに近寄っていくと、猫が喉をゴロゴロと鳴らすことがありますよね。表情からある程度の気持ちを察することはできますが、実はゴロゴロ音の高さによっても、込められている猫の気持ちが異なるようです。今回は、飼い主さんが近寄ったときに猫が喉を鳴らす理由を、ゴロゴロ音の高さ別に分析してみましょう。
高い音でゴロゴロ鳴くのは「何かを要求している」から
生まれたばかりの子猫は、母猫に「お腹が空いた」「遊んで」などの要求を伝えるとき、喉をゴロゴロ鳴らします。この要求のゴロゴロ音は、周波数が220~520ヘルツあり、赤ちゃんの泣き声の周波数と似ているそう。
そんな周囲に緊急性を感じさせる高い音で喉をゴロゴロと鳴らしていたら、飼い主さんに何か要求しているのでしょう。飼い猫は子猫のときの名残で、大きくなってからも喉を鳴らして要求することがあるようです。
中低音でゴロゴロ鳴くのは「甘えている」から
要求よりも低めの中低音で喉をゴロゴロと鳴らしていたら、猫がリラックスしているか、幸せを感じているのでしょう。甘えいているときに出す音ともいえます。
愛猫がナデナデさせてくれるようなら、たくさんスキンシップして、愛猫との絆を育んでくださいね。
低い音でゴロゴロ鳴くのは「緊張している」から
甘えているときの音の高さは中低音ですが、ピンチのときも低い音で喉を鳴らします。動物病院の診察台の上などの明らかにリラックスできない場所で、猫が喉を鳴らしているのを聞いたことはありませんか? 猫はケガをしたときや分娩のときなど、苦しみや緊張を感じているときも喉を鳴らすのです。
それは自分を安心させるために鳴らす音だともいわれており、何らかの辛い状況に置かれていることは間違いありません。もし猫が低い音で喉をゴロゴロと慣らしていたら、体や周囲の環境に緊張する原因がないか、探ってあげましょう。
成猫になって甘えなくなったり、去勢・避妊手術をしたりしたあとは、ゴロゴロ音を鳴らさなくなることもあるそうです。愛猫に近寄ったときゴロゴロ音が聞こえたら、音の高さから気持ちを察してあげましょう。
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫がゴロゴロと喉を鳴らす理由!飼い主さんへの健康効果も』(監修:ねこのきもち相談室獣医師)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。