古くから日本でも親しまれている洋猫の代表格、アメリカンショートヘア。飼いやすい猫としても有名で、根強い人気の猫種です。そこで今回は、アメショをお迎えしたい人・すでに一緒に暮らしている人向けに、アメショの飼育のポイントを解説します。
初心者でもお迎えしやすい猫種
アメリカンショートヘアは品種改良の過程でたくましく性格のよい猫が選ばれ、猫種の基礎となったといわれています。そのため、頑丈な体と温厚で物怖じしない性格をもち、ほかの猫や環境にも順応性が高い個体が多く、猫を飼うのが初めての人にもお迎えしやすい猫種として広く愛されています。
アメショのお世話のポイント
どんな人に向いている?
アメリカンショートヘアは人なつっこく、遊ぶのが大好きな猫種ですので、猫と一緒にいる時間を積極的に作ってあげられる人は相性がよいでしょう。一緒に遊んだり、スキンシップしたりして、猫とのコミュニケーションをとってあげられる飼い主さんが理想です。
コミュニケーションもかねてお手入れを
短毛ですので、お手入れは比較的スムーズです。被毛のお手入れは獣毛ブラシやコームを使って、ブラッシングしてあげるとよいでしょう。人好きなアメリカンショートヘアは飼い主さんとの関わりを求めるコが多いので、猫とのコミュニケーションのひとつとしてブラッシングをしてあげるのもおすすめです。
ふだんは長毛種ほど頻繁なお手入れは必要ありませんが、換毛期には毛が激しく抜け替わりますので、こまめなブラッシングが必要になってきます。
室内での事故に気を付けて
アメリカンショートヘアは運動神経がよく活発なため、部屋中をかけまわったり、高い場所から飛び降りたりすることも。そのため、思わぬ事故にならないよう、猫にとって危険なものは部屋に置かない、入ってほしくない場所に行けないようにするなどの注意が必要です。また、イタズラ好きな一面もあるので、誤飲・誤食につながるような細かいものなどは猫の届かない所に片付けるようにしてください。
アメショがかかりやすい病気
アメリカンショートヘアは「肥満症」になりやすいといわれており、体重増加が引き金となって起こる「糖尿病」や「関節疾患」にもかかりやすい傾向がありますので、注意が必要です。また、皮膚がべたつく「脂漏性皮膚炎」や心臓の筋肉が厚くなる「肥大型心筋症」、腎臓の働きが急激に低下する「急性腎不全」もかかりやすい病気として報告されています。
ふだんから愛猫の様子をよく観察して、少しでも異常を感じたら、早めに動物病院を受診しましょう。
フレンドリーで飼いやすく、昔から多くの人に愛されているアメリカンショートヘア。ご縁があってお迎えすることになったら、きっと素敵な家族になってくれますよ。
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『アメリカンショートヘアの特徴・性格・飼い方』(監修:CFAオールブリード国際審査員 サンフラワーキャットクラブセクレタリー 高野八重子先生)
文/terasato
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
※猫の体格や性格には個体差があります。