猫と暮らす
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「同じフードしか食べない」と飼い主が困るケースも…猫の食事の悩みQ&A
今回、「猫の食事」についてねこのきもち獣医師相談室の先生に聞きました。
猫にも偏食するコがいるの?
「猫は子猫の時期に食べたものの味で、一生食べ物と認識していくと言われています。そのため、同じものしか食べないという猫は割と多いです。
猫はもともと慎重な性格な面があるがゆえ、同じ製品であっても開封直後と時間が経過したもので、少しでも風味が変わると『おかしい』『食べ物ではない』と判断し食べなくなることもあります。
グルメや偏食というよりも、これは猫の本能です」
同じものしか食べない猫に、悩む飼い主さんも?
「よくあるのが、フードが欠品していたり、製造中止になったり、また療法食への切り替えが必要になるなどして、ガラッと一気に愛猫の食事内容を変えなければならないときです。
それが必要であっても、猫が受け入れられないことは本能的に当然なことではありますが、飼い主さんとしてはかなり困ってしまうと思います。
たとえば、愛猫が具合が悪くなったときに『なんでもいいから食べてほしい』と思うけれど、愛猫が何が好きかわからないということも多くあります」
愛猫の好きなものは何かを把握できるようにしよう
「子猫の時期であり、お腹の不調がないのであれば、いろいろな味、メーカー、フードの形状を体験しておくことで、成猫になっても食べ物として認識できるもののレパートリーが増えます。
成猫であり、療法食など特定のものを食べなくてよく元気である場合、いつも食べているものをベースとして与えながら、何が好きであるのか探してみてください。
猫のフードやおやつは小単位で買えることが多いです。おやつとして少量ずつ試してみるとよいでしょう。
また、サンプルがあれば試してみることができます。いつかのために療法食サンプルを動物病院でもらって、少し味見をしてもよいと思います」
「そうですね。フード以外に魚、肉などの食材は何が好きであるかを知っておくことも、役に立ちます。
何かの病気で治療中で、特定のものを食べなければならない場合、状況が安定すればおやつとして何かを試すことができる場合もあるので、かかりつけ医に相談してみましょう。
また、猫の食の難しさから、療法食も多くの種類があります。食べなくて困ったら、まずはかかりつけ医に相談してみてください」
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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