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愛猫のキャットフード、「ドライ」と「ウェット」どっちがいいの?違いやメリットを解説
愛猫の主食となるフードに、ドライフードを与えるか、ウェットフードを与えるか、迷ってしまう飼い主さんもいるようです。
そこで今回は、2つのフードの違いやメリットについて解説します。ねこのきもち獣医師相談室の先生に聞いた、フード選びの注意点などもご紹介するので、あわせて参考にしてみてください。
ドライフードとウェットフードの違い・メリットとは?
ドライフードとウェットフードの違い
ドライフードとウェットフードの大きな違いは、水分の含有量にあります。ドライフードの水分量は約10%なのに対し、ウェットフードの水分量は約80%にもなるのです。
どちらのフードにも以下のようなメリットがあるので、よく比較しておくとよいでしょう。
ドライフードのメリット
ドライフードのメリットととしては、総合栄養食の種類が多く、ウェットフードと比べると経済的なので、毎日与えやすい点が挙げられます。また、粒が硬いので、猫が噛むことであごを鍛えたり、歯石を取ったりするなどの効果も期待できるでしょう。
そのほか、開封後も保存性が高いため、留守中にも食事を与えることができるといったメリットもあります。
ウェットフードのメリット
ドライフードと比較すると、低脂肪・低カロリーのものが多いです。また、素材の味や食感を活かしているため、食欲を刺激することもできるでしょう。
なお先述のとおり、ウェットフードは水分含有量が多いので、与えることで水分の摂取量を高める効果も期待できます。やわらかい触感のため、シニア猫でも食べやすいといった点も、メリットとして挙げられるでしょう。
獣医師に質問!ドライフードとウェットフードはどっちがいいの?
ねこのきもち獣医師相談室の先生に、ドライフードとウェットフードのどちらを与えたほうがいいのか、お話を聞いてみました。
ドライフードとウェットフードどっちがおすすめ?
――ドライフードとウェットフード、どちらにもメリットがあるようですが、実際のところ、どちらを選ぶのいいのでしょうか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「猫それぞれに好みがあるので、飼い主さんの都合でどちらかに決めないほうがいいでしょう。
また、災害避難時や飲水量を増やしたいとき、なんらかの事情でフードを変更しなければいけないときなど、さまざまなことを考えると、どちらのフードも食べられる、あるいは、食べられるものが複数あると安心です」
どちらも食べられるようにするには?
――では、どちらのフードも食べられるようにするには、どのような工夫をすればいいのでしょうか?
獣医師:
「どちらのフードにもいえることですが、メーカーによって魚味やお肉味、形状や大きさが違うため、猫の好みを分析してあげることが大切です。
もし猫が与えたフードを食べてくれない場合、粒が小さいものを好む猫であれば、ドライフードを割ったり、ウエットフード(とくにチャンクタイプのフード)をつぶしたりすることで食べやすくなります。
また、猫はもともと体温程度の肉を食べていた生き物なので、少し温めてあげると食べやすくなるかもしれません」
フードが猫に合っているか見分ける方法は?
――与えたフードが猫に合っているか見分ける方法はありますか?
獣医師:
「与えたフードが猫に合っていない場合は、与えた直後から数日の間に嘔吐や下痢の症状がみられます。毛並みなどの変化は、月単位で確認するようにしましょう。また、どちらのフードも傷んだものはおなかを壊すので、気をつけて与えてあげてください。
ちなみに、いつも食べているフードを食べなくなった場合は、病気の可能性がありますので、必ず動物病院を受診しましょう」
――ありがとうございました。
愛猫に合ったフードを選ぶことが大切!
愛猫がよりよい食事時間を過ごせるように、愛猫に合ったフードを選択してあげましょう。フードを変更した際は、猫に変わった様子がないか、よく確認してあげてくださいね。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
参考/「ねこのきもち」2016年12月号『メーカーの“中の人”に聞きました フードのギモン、すっきり解決』
取材・文/hare
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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