猫と暮らす
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猫が見せる「寂しい」のサインは? 寂しさを感じると心身への影響も見られるので注意
猫は「寂しい」と感じたときに、飼い主さんにサインを送っていることがあるようです。実際にどのようなしぐさや行動を見せるのか、ねこのきもち獣医師相談室の獣医師が解説します。
猫は「寂しい」と感じる?
——猫は寂しいと感じるのでしょうか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「寂しいと感じる猫もいるでしょう。猫は元々単独行動を好む動物なので、1匹でも生活することができるはずです。その一方で、環境が変わることを好まず、日常生活に変化があると不安になりやすい性質でもあります」
——具体的に、どのような状況で寂しさを感じる可能性がありますか?
獣医師:
「日頃から飼い主さんに可愛がられていたり、にぎやかな家族との生活に慣れている猫は、飼い主さんと離れて1匹になると不安になります。
そんな愛猫の様子が、飼い主さんから見ると寂しいと思っているように見えることもあります。実際に、不安な気持ちから寂しいと感じている猫もいるでしょう」
寂しいと思っている猫が見せるサインは?
——猫は寂しいと思っているときに、飼い主さんにどのようなサインを見せますか?
獣医師:
「たとえば…
といったような行動を見せるでしょう」
——わかりやすいサインを出しているので、気づいてあげたいですね。
寂しさを感じた猫に見られる影響は?
——猫が寂しさを感じているとき、心身に影響が出ることもあるのでしょうか?
獣医師:
「猫が寂しさを感じる度合いは個々によって違いますが、ストレスになり、心身に症状が出る場合もあります。
たとえば、いろんなところに排尿・排便をしてしまったり、攻撃的になったり、自分で自分の毛をむしるなどの行為があります」
どんな猫が寂しさを感じる傾向にある?
——寂しさを感じやすい猫には、性格などでも傾向が見られますか?
獣医師:
「猫にもさまざまな性格のコがいますが、なかでも甘えん坊な猫は寂しさを感じやすいかもしれません。甘えや要求をいつも受け入れてもらっている猫は、飼い主さんへの依存が強く、離れると寂しがっているような傾向があります」
寂しがりな猫に対して、飼い主さんができることは?
——寂しがりな猫に対して、飼い主さんはどのようなケアができますか?
獣医師:
「まずは、飼い主さんと離れて1匹で過ごしているときも、不安を感じないようにしてあげることが大切です。
具体的には…
といったことを意識してみましょう。
また、飼い主さんがいなくても大丈夫なように、環境を整えてあげることも必要です。愛猫を1匹で過ごさせるときは、トイレや食事、寝床など、ふだんと変わりなく安心して過ごせるように用意しましょう。
飼い主さんがそばにいても、離れていたとしても、愛猫にとって環境があまり変わらない状況をつくってあげることが大切です」
——日頃のスキンシップのポイントもありますか?
獣医師:
「毎日少しでもいいので時間を決めて遊んだり、スキンシップをとってあげると、愛猫の『寂しい』『かまってほしい』という気持ちを満たすことができます。
また、愛猫が寂しいと思っているときに気持ちを感じとってあげて、そのときにも相手をしてあげられるとよいでしょう」
自由気ままでマイペースなイメージがある猫でも、なかには寂しさを感じやすいコもいるようです。愛猫がふだんから寂しさを感じないように工夫をしてあげることを、飼い主さんは意識してみてくださいね。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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