猫と暮らす
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単調な生活はストレスや困った行動の原因に! 猫が見せる「退屈サイン」を解説
猫が退屈しているときのサインは?
「そうですね。家の中で暮らす猫は安全で、安心して過ごせる反面、刺激が少なくて退屈を感じていることもあるようです。
退屈しているときに見られる猫の行動としては。次のようなものがあります」
1.鳴き続ける、スリスリする、邪魔をするなど、飼い主さんにアピールする
「甘えん坊な猫や遊び好きの猫は、退屈を感じると飼い主さんに『遊んで!』『かまって!』とアピールしてきます。
たとえば、飼い主さんの顔を見ながら甘えて鳴き、反応してくれるまで鳴き続けたり、後を追って鳴き続けることもあります。飼い主さんが忙しそうにしていたり、寝ていたりすると、スリスリしながら甘えてきたりも。
また、パソコンに向かって作業をしているときにはキーボードの上に乗ってきたり、本を読んでいるときには邪魔をしてくる様子も見られます」
2.床などに伏せている
「猫が床の上や机の上などに乗り、低い姿勢で周囲を見回していることがあります。退屈を感じながらも、『何か楽しいことはないかな?』と気を配っているようです。
周囲で気になる音や動きがあったときには、反応する様子が見られます」
3.しっぽを大きく振る
「猫が伏せていたり、行儀よく座っていても、しっぽだけを大きく振っていることがあります。これは退屈で刺激がなく、イライラし始めているサインのことが多いようです」
4.同じ場所をウロウロする
「退屈な時間が続くと、猫はジッとしていられずに同じ場所をウロウロするような行動をすることもあります。ウロウロしながら、鳴き続けることもあります」
「ウトウトしていたり寝ている姿も退屈しているように見えますが、ウトウトした段階で退屈な気持ちは薄れて、リラックスしていると思います。そのまま休ませてあげましょう」
猫が退屈を感じる瞬間は?
「猫は基本的に環境の変化を好まない動物ではありますが、日常での刺激が少なくて単調なリズムの生活だけでは、エネルギーを発散することができずに退屈を感じることがあるようです」
退屈すぎる生活の猫への影響は?
「退屈すぎる生活がストレスになり、困った行動を起こすことがあります。たとえば、いろいろな場所におしっこをしたり、望ましくない場所で爪とぎをしたり、飼い主さんに噛みつく・引っかくなどの攻撃的な行動をとることがあります。
また、過剰に毛づくろいをしてしまったり、ゴハンを食べすぎたり、異物を誤飲したりなどして、健康を害する恐れもありますので、注意が必要です」
猫が退屈しないために飼い主さんができる配慮は?
「猫は寝ている印象が強いかもしれませんが、体を動かすのも大好きで、野生ではさまざまな獲物を追いかけて捕まえていました。そうした猫の本能を満たすための工夫をしてあげましょう」
工夫1:上下運動できるようにしよう
「家の中でも上下運動や狩りに似た遊びができる環境を作ってあげてください。自由に上下運動ができるようにキャットタワーを利用したり、棚やタンスを開放してあげたりするのもよいでしょう」
工夫2:猫の狩猟本能を満たす遊びをしてあげよう
「猫の『狩りをしたい』という欲求を満足させるために、飼い主さんがじゃらしおもちゃなどを使用して、愛猫と一緒に遊んであげましょう。
ネズミ、小鳥、虫などの獲物の動きを真似して、おもちゃを上手に動かしてあげてください」
工夫3:猫がひとりでも遊べるおもちゃを準備しよう
「飼い主さんが遊べないときは、猫がひとりで遊べるおもちゃがあるとよいでしょう。猫が遊びたいときに自由に遊べるように、蹴りぐるみや噛んでもいいおもちゃを用意してあげてください」
工夫4:飼い主さんとのスキンシップの時間をとろう
「飼い主さんとのスキンシップの時間も、退屈の解消になります。猫がかまってほしいとアピールしてきたら、ブラッシングやマッサージをしてあげたり、なでてあげたり、抱っこをしてあげたりしてリラックスさせてあげましょう」
仕事などで忙しい飼い主さんができる工夫は?
「上記でも取り上げましたが、猫を日中退屈させないためには、上下運動が大切です。たとえば、キャットタワーを1つだけではなく2つ以上置いたり、トンネルを設置したりなど、1匹でいても体を動かすことのできる工夫が必要です。
もちろん、飼い主さんが家にいるときは、細かく5分程度遊ぶというのを何回かするというのがおすすめです。時間を見つけて、少しでもよいので遊んであげられるとよいですね」
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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