猫と暮らす
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猫に「鶏のささみ」は与えてもいい?【獣医師解説】
猫に鶏のささみって与えてもいいの?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「ささみは低脂肪で高たんぱく、消化性もいい食材なので与えることは問題ありません」
――与えてもいい食材なのですね。では、どのような状態であげるのがいいでしょうか?
獣医師:
「生の鶏肉は細菌により、下痢や嘔吐を引き起こす恐れがあります。そのため、レアや半レアの状態ではなく、必ず加熱してください」
――一日に与える量の目安があれば教えてください
獣医師:
「おやつとして与える場合は、1日のフード量の10%以内を目安にするといいでしょう。ささみを与えた場合は、フードの量を減らして調整してください」
ささみを与えるときの注意点
獣医師:
「ささみを好むコは多いので、愛猫の満足感につながるでしょう。ささみをおいしそうに食べる愛猫の姿は、飼い主さんの満足感にもつながると思います。しかし、おいしいものに味を占めてしまうと、いつものフードの食いつきが悪くなったり、食べなくなったりすることがあるので、フードの食いつきや量に気をつけて与えるようにしましょう」
――こんなときは与えたほうがいい、与えないほうがいいシチュエーションはありますか?
獣医師:
「食欲がないときに与えてあげると食欲が刺激され、フードの食いつきにつながることがあります。また、シニア猫で食が細いコなどの場合も、いつものフードに混ぜてあげるといいかもしれません。反対に、ささみばかり食べたがるようになってしまった場合は、量を減らすか一度ささみをやめて、いつものフードのみにしたほうがいいケースもあります。ほかにも、療法食を食べている場合は、与えないほうがいいでしょう。与えたい場合は、かかりつけの先生に相談してください」
こんなときは要注意!
獣医師:
「ささみ自体は消化性がいいですが、鶏肉に対するアレルギーを持っている場合は、皮膚のかゆみや嘔吐・下痢・軟便などの消化器症状がみられることがあります。ささみを与えるたびにこのような症状がみられたら、ささみを与えるのはやめたほうがいいでしょう。その上で、かかりつけ医にご相談くださいね」
――ありがとうございました。
取材・文/hare
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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