猫と暮らす
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貧血になったり、死に至る恐れも。猫に与えてはいけない『秋が旬の食材』
秋が旬の食材が食卓に並ぶことも多いと思いますが、猫を飼っている家庭では「猫が食べると危険な食材」もあるので、注意が必要です。
この記事では、猫に与えてはいけない「秋が旬の食材」について、ねこのきもち獣医師相談室の獣医師が解説します。
猫に与えてはいけない秋が旬の食材は?
——猫に与えてはいけない秋の食材には、どのようなものがありますか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「秋の食材といっても通年あるものが多いですが、中でも秋が旬なものでは、『1.タマネギ・ネギ』『2.ブドウ』『3.タコ・エビ』があげられます」
1.タマネギ・ネギが猫にNGな理由は?
獣医師:
「タマネギやネギは、猫が食べると貧血や血尿を引き起こす可能性があります。ハンバーグなどに入れると食べやすくなってしまうため、注意が必要です」
2.ブドウが猫にNGな理由は?
獣医師:
「ブドウは腎毒性があるため、猫には与えてはいけません」
3.タコ・エビが猫にNGな理由は?
獣医師:
「タコやエビを生で与えるとビタミンB1欠乏症を起こし、神経症状が出てしまったり死に至ることもあるので、生で与えるのはやめましょう」
——食卓に並ぶことの多い食材もあるので、猫が口にしないように十分に気をつけたいですね。
獣医師:
「私の経験では、幸い重篤な症状に陥ったコはいませんでしたが、タマネギ入りハンバーグを少し食べて、下痢・嘔吐を起こした猫はいました。たとえ少量でも体に影響を与えることがあるので、注意が必要です」
猫が食べてはいけない食材を食べてしまったときの対応は?
——もし愛猫が食べてはいけない食材を口にしたとき、飼い主さんはどのような対応をするのが適切ですか?
獣医師:
「とにかくすぐにかかりつけの獣医師などに連絡するか、もしくは受診することです。その際、愛猫が何をどのくらい食べたかというのがわかると、なおよいと思います」
飼い主さんの判断で様子を見てしまうと、事態が悪化する恐れもあるかもしれません。愛猫が食べてはいけない食材を口にしてしまったら、動物病院に連絡をして指示を仰ぐようにしましょう。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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