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睡眠・食事・居場所も変わる? 寒くなると変化する「冬ならではの猫の行動」

猫は寒さに弱い傾向があります。人は衣替えや暖房器具を用意して冬に備えますが、猫もなにか冬支度をするのでしょうか? じつは猫も温度や日照の変化をいち早く察知し、寒さ対策に取り掛かるのです。そんな猫の“冬の3大行動チェンジ”をご紹介します。

1. 睡眠の変化:丸まって、たくさん寝るようになる!

アメリカンショートヘアのリヴァイちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
野生時代の猫は、獲物が少なくなる冬にできるかぎり消費カロリーを抑えるため、行動量を減らして睡眠時間を増やすようにしていました。この習性が現代の猫にも残っているようです。
また、体を温めることに使う代謝エネルギーを確保するために、行動が“省エネモード”になることも、睡眠時間が増えることに繋がります。よって寒くなると寝ている時間が長くなるのです。
さらに、体温を逃がさないよう体の表面積を小さくするため、夏場はヘソ天で寝ていた猫も冬には丸まって寝るようになります。

2. 食事の変化:食欲は増えるが、飲水量は減る!

ラガマフィンのひなたくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
体を温めるためのエネルギーは、脂肪を燃焼することで生じさせるため、寒くなる前に脂肪を蓄える必要があります。そのため秋から冬にかけては猫の食欲が増すことがあります。
一方、暑い時期のように激しい呼吸で水分を蒸発させることは少ないので、夏と比べて飲む水の量は減ります。

3. 居場所の変化:人とくっつくことや日向ぼっこで暖を取る!

キジトラMIXのハナちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫は寒さを感じると、暖を取るために人や同居猫とくっつきがちになります。あたたかさを求めるあまり、普段はあまり近寄らない同居猫と距離を縮めることも。
また、もともと窓辺での日向ぼっこが好きな猫は多いですが、寒くなるとその時間がさらに長くなります。日光浴は体を温めると同時に、骨を丈夫にするビタミンDをつくる効果もあります。そのため、日照時間が短い冬でもなるべく日光を吸収しようと、日向ぼっこの時間が長くなるのです。
猫は、毛が生えていない鼻で気温の低下を感じたり、日向ぼっこができる時間が徐々に短くなることをからだや脳で感じ取ったりするのだそう。そして徐々に冬に備えるために行動が変化していくのです。猫は猫なりの冬支度をちゃんとするのですね。
今年の冬は、寒くなるにつれ愛猫の行動がどう変化していくのか、注目して観察してみてはいかがでしょうか?
参考/「ねこのきもち」2016年11月号『防寒前編ー 見た目、行動、居場所…猫自身がする冬支度 冬の3大チェンジ★観察しよう!』(監修:哺乳動物学者 川崎市環境影響評価審議会委員 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/Ru-Rie
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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