猫と暮らす
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実は病気かも? 猫のくしゃみの原因について獣医師に聞いてみた
くしゃみには生理的なものと病気によるものがある
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「猫のくしゃみには、生理的なものと病気によっておこるものとがあります。
生理的なくしゃみは、ホコリなどを吸って、それが鼻の粘膜を刺激して出るもの。病気によるくしゃみは、ウイルスなどが感染して鼻の粘膜を刺激し、炎症を起こした結果として出るものです」
くしゃみの原因はさまざま
獣医師:
「猫のくしゃみの原因は多岐にわたります。細菌やウイルスによる感染症、重度の歯周病といった歯の問題、鼻の中のポリープやできもの、アレルギー、寒暖差、パウダーやエアロゾルの暴露などさまざまな原因が考えられます」
病気によるくしゃみの見分け方は?
獣医師:
「病気が疑われるくしゃみの場合、くしゃみとともに発熱や鼻水、結膜炎、鼻水に血液が混ざる、歯の痛み、元気や食欲がない、といった症状が見られることが多いです」
猫がくしゃみをしたときはどうすればいい?
獣医師:
「愛猫がくしゃみをした場合、一時的なものでそれ以上くしゃみを繰り返さないのであれば、特に大きな対応をする必要はないでしょう。
ただし、鼻水が出ていないか、発熱していないかなど、ほかの症状がないかは確認しておいたほうが安心です。異常を感じた場合は病院を受診しましょう」
――くしゃみをしたときに、しっかり様子を観察することが大事ですね。
獣医師:
「寒暖差でくしゃみが出ることもあるので、部屋の温度が適温かどうか、また、ホコリやタバコの煙など、猫にとって刺激となるようなものがないかなども確認しておくといいでしょう」
くしゃみの予防法
獣医師:
「くしゃみの症状が出る病気のうち、猫ヘルペスウイルス感染症や猫カリシウイルス感染症にはワクチンが存在します。ワクチンを接種することで症状の重症化を防ぐことができるのでワクチン接種は重要です」
――ありがとうございました。
取材・文/えむら若奈
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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