抱っこは体を拘束されてしまうため、苦手な猫も少なくありません。一方で飼い主さんの体にのるのは好きだという猫も。今回は、猫が飼い主さんのひざや背中にのっているときの気持ちと、「のり猫」にするためのポイントをご紹介します。
ひざにのっているときはどんな気持ち?
猫が飼い主さんにのる場所として、もっともポピュラーな「ひざ」。温かくてやわらかいひざは、猫にとって気持ちのいいクッションのようなもの。ここにのったときにやさしくなでれば、母猫になめられている子猫の気分になるでしょう。
背中にのっているときはどんな気持ち?
飼い主さんがうつぶせでゴロゴロしていると、自然にのってくる猫も多いのが「背中」です。特に大人の背中は広いので、体の大きな成猫でものりやすいのもポイント。おまけに飼い主さんのぬくもりとニオイもあるので、心地よく安心できるベッドでくつろいでいる気分なのでしょう。
愛猫に「のり猫」になってもらうためには
愛猫にのり猫になってもらうには、まず飼い主さんと猫の1対1で行うようにしましょう。同居猫やほかの人が近くにいると、気が散ってしまうことがあるようです。
また、飼い主さんの「のってほしい」という思いが強すぎると、猫が察知して近づかなくなることも。人も猫もリラックスして行うようにし、のりたくなる環境を整えたら、猫のほうから来るのを待ちましょう。飼い主さんが猫を抱き上げて体にのせるのはNGです。
猫がのったあとはどうしたらいい?
はじめに誘導する場所は、もっとものりやすいひざがベター。おやつや猫のおもちゃなどで誘導し、いざのったらさりげなくスキンシップに持ち込みましょう。顔や体をやさしくなでたり、お尻をトントンしたりして喜ばせてあげます。
なお、猫がのっている間は動かないよう心がけてください。もぞもぞと動くと猫が安心できず、逃げてしまうことがあります。やむを得ず下ろしたいときは、猫ベッドなどにそっと移動させましょう。
タイミングも大事
猫は寒がりな生き物なので、暖を求めて飼い主さんにのることもあります。そのため、のり猫にするには寒い季節に挑戦するのがおすすめ。
また、体の小さな子猫のほうが飼い主さんにのりやすいため、できるなら子猫のうちから始めてみましょう。のったときに嫌なことがなければ、成猫になってものり続けるはずです。
のり猫になってもらうためには、何度か繰り返すことで、人にのることが習慣になるようにすることが重要です。毎日でなくてもいいので、今回ご紹介した内容も参考に繰り返して行いましょう。愛猫がのり猫になれば、飼い主さんとの仲もますます深まるはずですよ。
参考/「ねこのきもち」2017年12月号『人肌恋しいこの季節が狙い目 愛猫を“のり猫”にしたい!』(監修:「Tokyo Cat Specialists」院長 山本宗伸先生)
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。