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そのコの個性が見られることも! 猫が「熟睡」しているときの特徴がわかりやすい

猫は熟睡しているときに、特徴的な姿を見せているようです。どのような姿が見られることが多いのか、ねこのきもち獣医師相談室の獣医師が解説します。

熟睡している猫の特徴は?

熟睡する猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——熟睡している猫には、どのような特徴が見られますか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「熟睡している際には筋肉の力が抜け、脱力します。体がだらーんと伸びたり、また逆に丸まったりなど姿勢はさまざまですが、寝始めてすぐの寝姿よりも四肢や体の力が抜け、やや緩んだ体勢になるのが一般的です。

また、顔や口回りの筋肉も熟睡に伴ってそれなりに緩むので、口元が少し緩んでわずかに隙間が開いたり、よだれが少し垂れたりするコも時折見られます。

なかには、熟睡すると口が完全にパカっと開いてしまったり、目が半開きになってしまうコなども稀にいます」
——熟睡しているときの姿は、猫によりさまざまなのですね。
獣医師:
「そうですね。猫が熟睡しているときの特徴はほかにもあります。たとえば、周囲の物音の刺激に対しても、耳を音のほうに動かすなどのはっきりした反応をしない場合も多いです。

また、一回の呼吸の周期(息を吸って吐き終わるまでの時間)は起きているときよりもやや長くなり、その分、回数はやや少なくなる傾向があります」

熟睡できていない猫の特徴は?

くつろぐノルウェージアンフォレストキャット
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——熟睡できていない猫には、どのような特徴が見られますか?
獣医師:
「熟睡していない猫は、目を閉じていて寝ているように見えても、油断をしきっていない様子がうかがえます。

たとえば、香箱座りやスフィンクスのような姿勢など、完全に体の力を抜いているのではない姿で目を閉じているなどの様子が見られる場合も多いです。口元の緩みも見られません。

また、周囲の様子の変化にも敏感です。物音に対して耳だけ動かして、その音に注意を向けるそぶりなどが見られることがあります。

呼吸の様子も、周期や回数は起きているときとほとんど変わりません」

熟睡できない状況が続く場合、猫に影響が出る?

くつろぐ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——熟睡できない状況が続くと、猫にどのような影響が出る可能性がありますか?
獣医師:
「猫は元々、休息しながら浅い眠りを繰り返すスタイルの睡眠でも、体を維持できる生き物ではあります。それでも睡眠不足の状態が続けば、体調を崩す可能性は否定できません。

体調や環境などの影響で熟睡できないような状況が続くのは、猫にとっても気が休まらず、大きなストレスにもなるでしょう」

猫が熟睡できるように、飼い主さんが工夫したいことは?

眠る猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——猫が熟睡できるように飼い主さんができる工夫はありますか?
獣医師:
「まず、愛猫が安心して寝られるような場所を用意することが、とても大事です。猫はそのときの状況や気分によって居場所をこまめに変える場合があるので、居場所は複数用意してあげるほうがおすすめです。

たとえば、人の目線の届きにくい少し高い場所や、あまり人が頻繁には通らないやや奥まった場所などに、猫が一匹だけ隠れられるような隠れ場所を用意してあげるのもよいでしょう。

また、狭い隠れ場所を好まない気質の猫の場合は、高い場所や物陰など何カ所かに、暖かなブランケットなどで居心地のよい寝床を作ってあげる工夫をするのもよいと思います」

猫が「自分だけでくつろぎたい」と感じているサインに気づこう

くつろぐ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
獣医師:
「次に大事なのは、猫が自分の居場所にいるときには、人のほうからはかまわないようにすることです。猫が人に対してかまってほしい気持ちを感じた際には、むしろ猫のほうから主張する場合が多く見られます。

そういったアピールが特になく、用意してあげた居場所でのんびりと過ごしているのであれば、それは愛猫が『自分だけでくつろぎたい』と感じているサインです。かまわずに、そっとしておいてあげましょう」
——飼い主さんの都合でかまってしまうと、睡眠を妨げてしまうことになるのですね。
獣医師:
「そうですね。愛猫が寝ているときに、可愛さのあまりついかまってしまったり、写真を撮ってしまったりなどしてしまう状況も、時にはあると思います。そういった刺激も、猫の気質によってはとても嫌ってしまう場合があります。

寝ている際の不意の刺激をとても不快に感じた猫の中には、人の前でくつろぐことそのものをやめ、人とも距離を置くようになってしまうコも時折いるので、接し方には配慮が必要です」
箱に入る猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
愛猫がふだんから安心して熟睡できるような環境づくりを、飼い主さんは心がけたいですね。眠っているときには無理にかまわずに、静かに寝かせてあげるようにしましょう。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/柴田おまめ
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