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猫が家の中をパトロールするワケは? 「ウロウロする」場合は注意が必要に

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猫が家の中をパトロールしていることがあるようです。どのような理由でパトロールをしているのか、ねこのきもち獣医師相談室の獣医師が解説します。

猫が家の中をパトロールするワケは?

見つめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫が家の中をパトロールするのは、家の中にも縄張りがあるからです。

猫はもともと、「狩りをして食料を得るため」「安心できる寝床を確保するため」に、縄張りを持ちます。猫は自分の決めた縄張りを毎日パトロールして異変がないか、侵入者がいないかをチェックしているのです。

そしてパトロールをしながら、縄張り内に臭腺から出る分泌物や糞尿のニオイを付けて、安心できる状態を保とうとします。

室内飼いの猫の縄張りは、寝床や食事場所、窓辺などのお気に入りスポット

パトロールするシャルトリュー
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

室内飼いの猫にとっては、家の一部が縄張りです。安心して眠れる寝床や食事場所、窓辺などお気に入りの場所が縄張りに当たります。こうした場所を毎日パトロールし、自分のニオイを付けて安心できる状態にしています。

スリスリとニオイを付ける行動もパトロールの一環

スリスリするスコティッシュフォールド
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

また、縄張り内の家具や壁などに何度もスリスリしたり、風呂上がりや外出から帰ってきた飼い主さんの足元にすり寄って体をこすりつけて自分のニオイを付けるのも、パトロールの一環だと考えられます。

また、人用のトイレや風呂場など、猫が自由に入れないけれど気になる場所が開くと、探索場所としてパトロールしたくなることもあるようです。

猫のパトロールは、安心して過ごすための行動

見つめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

このように、猫は安心して過ごすために室内をパトロールしています。猫が縄張りと認識している場所を歩き回ったり、決まった場所にスリスリする行動をしているときは、静かに見守ってあげましょう。

パトロールしやすい猫の特徴は?

外を見る猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫がパトロールするのは縄張り内で食料と寝床を確保するためなので、程度の違いは見られるものの、元気に動ける猫はどのコもパトロールをしていることでしょう。

そのなかでも、広い縄張りを持ちたがる猫はパトロールの範囲が広かったり、回数が多かったりと目立つかもしれません。オス猫はメス猫よりも広い縄張りを持ちたがる傾向にあるようです。

パトロールではなく、ストレスで猫がウロウロしていることもあるので注意!

見つめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

安心できる場所であるはずの縄張り内で何か変化があったり、不安を感じたりすると、猫にとってストレスになることも。その結果、落ち着きなくウロウロするようになることがあります。

縄張り内で猫にとってストレスになるのは、具体的には下記のようなことです。

引っ越しや模様替え

引っ越しや模様替えで縄張り内の様子が変わったり、自分のニオイが消えてしまうと、猫は不安になってウロウロすることがあります。

その場合は、愛猫が自分のニオイを付けて新しい縄張りができるまで待ってあげましょう。

猫砂やフードが変わる

これまで慣れ親しんでいた猫砂やフードなどが急に変わると、猫にとってストレスに。猫砂やフードを交換するときは、猫の様子に注意しながら徐々に変えるようにしましょう。

使いづらいトイレや食器

トイレや食器にこだわりを持つ猫は少なくありません。飼い主さんが使いづらいトイレや食器に変えてしまったり、それを使い続けていることで、知らず知らずのうちにストレスになっていることも。

また、猫はきれい好きな動物なので、「排泄物をすぐに片付ける」「トイレの数を増やす」「食器を毎日洗う」「新鮮な水を用意する」など、使用する物を清潔に保ってあげることも必要です。

新入りの猫

見つめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

家の中で猫の数が増えるのは、お気に入りの場所が奪われたり、食事やトイレなど安心してできなくなったりと、先住猫にとって縄張り内が大きく変化することを意味します。

もし先住猫にウロウロするような様子が見られたら、ストレスのサインかもしれません。その際は、新入り猫をケージに入れたり別の部屋に移動するなどして、猫同士が慣れるまで気長に待つようにしましょう。

外猫の訪問

窓から見える庭なども、室内で暮らす猫は縄張りだと認識していることがあります。そこに外猫の姿を見つけると侵入者が来たと考え、落ち着きがなくなってウロウロすることがあります。

ウロウロと歩き回るのは、病気のサインであることも

くつろぐ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

もし上記のようなウロウロする行動の原因が思い当たらなかったり、状況を改善したにも関わらず猫がウロウロするようなら、何らかの病気のサインである可能性も。

よく見られるものとしては、次のような病気があります。

泌尿器系の病気

膀胱炎や尿結石などの泌尿器系の病気で痛みや残尿感があると、ソワソワしたりウロウロして落ち着きがなくなることがあります。

そのほかにも…

  • トイレに何度も座る
  • 食欲がない
  • 尿の色や量が変化する

などの症状が同時に出る場合もあります。

甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが過剰に出されることにより全身に影響を及ぼす病気で、高齢猫に多く見られる傾向にあります。

甲状腺機能亢進症になると、落ち着きがなくなってウロウロするほかに…

  • 食欲の増加
  • 体重減少
  • 活動性が高まる
  • 性格が激しくなる

などの変化が見られることも。また、症状が進行すると、多尿、嘔吐、下痢、早い心拍なども観察されます。

認知症

猫の寿命は年々延びており、それに伴い増えている病気がいくつかあります。そのひとつが、認知症です。

目的もなくウロウロする様子が見られるほかにも…

  • 夜鳴きや粗相を繰り返す
  • 寝る時間帯が変化する
  • 周囲への興味や反応の低下
  • 食欲の低下、または異常な食欲

など、さまざまな変化が見られるようになります。動物病院での治療だけではなく、家での介護も大切になってくる病気です。

上記で取り上げた病気のほかにも、体に痛みや違和感があったり、神経症状などでも部屋をウロウロすることがあります。愛猫に気になる症状が見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう。

眠るラグドール
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

縄張りの確認のためのパトロールなのか、あるいはストレスや病気が原因で部屋の中をウロウロしてしまっているのか、飼い主さんはよく観察したいです。もし愛猫に気になる症状が見られたら、動物病院を受診しましょう。

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami

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