猫と暮らす
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飼主さんの帰りを待つ「出待ち猫」どれくらい前から待ってるの?
飼い主さんがお風呂に入っているときや、帰宅したときに待ち構えている猫の「出待ち」。このとき猫はどのような気持ちなのでしょうか? 今回は、そんな出待ち猫について、ねこのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生にお話をうかがいました。
猫が出待ちしているのはどうして?
――帰宅時やトイレやお風呂に入っている間など、猫が「出待ち」をしている場合、どのような気持ちだと考えられるでしょうか?
白山先生:
「飼い主さんが帰ってくるのを出待ちしている場合、飼い主さんが『ゴハンをくれる』『トイレを掃除してくれる』『遊んでくれる』など、何かしらの要望を心待ちにしていることが多いようです。
飼い主さんがトイレやお風呂に入っているところで出待ちしている場合は、扉の向こうで『何をしているんだろう』『水の音がする』など、中の様子が気になっている場合が多いでしょう。
ふだんから飼い主さんにべったり甘えているという猫なら、できるだけ飼い主さんのそばにいたい、という気持ちもあるかもしれませんね」
どのくらい前から待っているの?
――出待ちをしている猫は、どのくらい前から待っていると考えられますか?
白山先生:
「ふだんから帰宅時間が同じくらいの場合は、その時間になるとドアの前に来てソワソワし始めている可能性があります。また、飼い主さんの足音や鍵を出す音などに反応してドアの方に来ていることもあるでしょう」
「出待ち猫」の注意点は?
――出待ちをしている猫に対して、対応など何か注意したほうがいい点はありますか?
白山先生:
「帰宅時などはドアを開ける際に、猫が外に出てしまわないように注意しましょう。一度でも外に出てしまうと、猫はそれを期待して出待ちするようになることもあります。
また、猫が飼い主さんの帰宅を待っていたら、何か要求がある可能性がありますので、帰宅後のルーティーンとして、トイレやお水などのチェックをしてあげましょう。
なお、猫の出待ちは必ずしも甘えたいからというわけではないので、無理に抱っこしたり撫でようとしたりすると、嫌がられてしまうこともあるので注意してください」
――ありがとうございました。
猫が待っていてくれるのは、飼い主さんにとっては嬉しいもの。しかし外に出てしまうなどの事故につながるおそれもあるため、慎重に対応したほうがよさそうです。愛猫の行動をよく観察し、要求など的確に把握してあげたいですね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・白山さとこ先生)
取材・文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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