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ポイントはおいしい記憶の上書き! 猫のキャリー嫌いを克服する方法

キャリーケース嫌いの猫は、その原因としてキャリーと嫌なことが結び付いていることが多く、克服するには嫌な記憶を好きな記憶で上書きすることが大切です。そこで今回は、猫のキャリー嫌いを克服する方法について愛玩動物看護師の小野寺温先生にお話を伺いました。

キャリー嫌いの克服は「記憶の上書き」が重要

アメリカンショートヘアのめめくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫は「怖かったこと(嫌なこと)」を強く記憶する動物です。一方で、「食べ物のこと(好きなこと)」もしっかり記憶します。そこで、「キャリーに入れられて動物病院に連れて行かれた」という「怖かったこと」を例に、おいしい(好きな)記憶を上書きして、キャリーケース嫌いを克服する方法をご紹介します。

1. 怖かった記憶との結び付きを緩和

ラガマフィンのLottaくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
最初のステップとして、キャリーケースと「怖かったこと」の結び付きを緩和させることから始めます。動物病院に行くときだけキャリーを出してくると、猫にとって「キャリー=病院」と結び付きやすくなってしまいます。そこで、ふだんからキャリーを部屋に置くことでその結び付きを緩和させ、「キャリーがあっても動物病院に行くわけではない」ことを猫に認識させましょう。

2. キャリーケースとおいしい記憶を結び付ける

MIXキジトラのリリーちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
愛猫がキャリーケースの存在に慣れて出入りするようになったら、次のステップとして猫がキャリーの中に入っているときに大好きなおやつやフードを与えましょう。こうすることで、猫にとってキャリーの記憶が「おいしいものをもらえる場所」に上書きされ、繰り返すうちに「怖かったこと」の記憶が薄れていくでしょう。
今回ご紹介した方法を地道に続ければ、猫が自らキャリーケースに入れるようになるはずです。また、動物病院を怖がる猫のために、診療行為は行わずおやつを与えて帰る「おやつ外来」を行い、苦手意識の克服を試みる動物病院もあります。愛猫がどうしても怖がってしまう場合は、このような取り組みをしている動物病院を探してみるのも一つの手です。
お話を伺った先生/小野寺温先生(帝京科学大学講師 愛玩動物看護師)
参考/「ねこのきもち」2024年11月号『生きていくために、必要でした。猫が忘れないこと して あげたいお世話のことも』
文/寺井さとこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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