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猫が舌を出しているのは、しまい忘れ? 猫がよく見せる5つのしぐさの気持ちを専門家が解説!

猫のしぐさには、さまざまな気持ちや意味が隠されています。そこで今回は、「お腹を見せる」「腰をフリフリする」「ふみふみ」「舌を出す」「目を細める」という、5つのしぐさから読み取れる猫の気持ちについて、哺乳動物学者の今泉忠明先生に伺いました。

飼い主さんにお腹を見せるときの気持ち

お腹を見せるラグドール
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫にとって急所であるお腹を見せるのは、相手を信頼しているサインです。また、服従を表すしぐさでもあり、野生の猫はお腹を見せて「やられたフリ」をすることで、相手の猫を遊びに誘います。そのため、飼い主さんにお腹を見せる場合も、かまってほしい、遊んでほしい、という気持ちの表れといえるでしょう。

なお、暑いときにお腹から熱を逃がすために“へそ天”をすることもあるので、夏に見られることが多くなるポーズでもあります。

遊んでいるときに腰をフリフリするときの気持ち

お尻をフリフリするサビ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
遊びの最中に盛り上がると見せる、体を低くして腰をフリフリするしぐさ。猫が体を低くするのは、野性時代の狩りのときにしていた、飛び出しやすい体勢で狙いを定めるポーズです。

腰をフリフリするのは、後ろ半身を常に動かして、飛び出すタイミングを計るため。野生の狩りのときは、足場を踏み固める役割もあったと考えられています。

ふみふみしているときの気持ち

ふみふみするキジトラ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
やわらかい布などを両前足で交互に踏む「ふみふみ」は、子猫のころに、母猫のお乳の出をよくするためにおっぱいを押していた行動の名残です。

母猫に甘えたいなど、子猫気分のときに見せるしぐさで、続けていると猫は安心し、落ち着いた気持ちになるといわれています。そのため、自分を落ち着かせたい気分のときに、ふみふみすることもあるでしょう。

舌を出しているときの気持ち

舌をペロッと出す猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫は基本的に鼻で呼吸をする動物なので、口は閉じた状態がデフォルト。犬のように舌を出して、口呼吸で体温を調整することはまれです。

そんな猫が不意に舌を出していることがあるのは、「しまい忘れ」。心身ともに脱力状態で、開いた口から舌がはみ出しているのです。野生を忘れた飼い猫ならではの、「安心し過ぎ」の状態といえるでしょう。

目を細めているときの気持ち

目を細めるミケ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫が目を細めるのは、信頼している相手にだけ見せる、リラックスしているときのサイン。心身の緊張状態が緩み、安心してくつろいでいる状態といえるでしょう。

また、相手を見るときに目を細めるのは、信愛する相手に対しての猫流のアイコンタクトです。愛猫が飼い主さんのほうを向いて目を細めていたら、飼い主さんも目を細めて応えてあげましょう。
そのしぐさにどのような気持ちや意味があるのかを理解すると、愛猫とのコミュニケーションが取りやすくなります。今回ご紹介した内容を参考に、愛猫の気持ちを上手にくみ取ってあげましょう。
お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳動物学者 日本動物科学研究所所長)
参考/「ねこのきもち」2023年8月号『初めてさんもベテランさんも、知って納得 動物学者・今泉先生からの挑戦状!猫のしぐさクイズ』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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