猫と暮らす
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猫は1匹でも寂しくないの? 1匹飼いと複数飼い、それぞれのメリットデメリット
現在、何匹の猫と暮らしている?
すると、もっとも多かったのが「2匹(41%)」で、次いで「1匹(35%)」という結果に。割合としては少数でしたが、3匹、4匹以上の猫を飼っている飼い主さんもいるようでした。
猫は1匹だけで暮らしていても寂しくないの?
野生で暮らす猫は、生後5~6カ月になると徐々に母猫やきょうだい猫から離れて、基本的には1匹で行動するようになります。ほかの猫が近くにいてもいいけれど、1匹だけでも不都合はないのだといいます。
複数飼いだった猫が1匹飼いになると、不安になることも…
「生活面」で比較! 猫の1匹飼い、複数飼いのメリット・デメリット
猫を1匹で飼うこと、複数で飼うことには、どのようなメリット・デメリットがあるのか——まずは、「猫の生活面」について見ていきましょう。
- 気楽に自分のペースで過ごせる
- 食事、排泄、休息にまつわるストレスが少ない
- 刺激が少ないと退屈することも
- 遊び足りないと運動不足になることも
- 猫同士で遊べる
- 一緒に過ごす仲間がいる
- ほかの猫の存在が刺激になる
- 場所やフードの取り合いでケンカすることも
- マーキングが激しくなることも
- ほかの猫の存在がストレスになることも
猫の複数飼いは、猫同士の相性のよさがポイント
しかし、猫同士の相性が悪いと、大きなストレスの原因に。その点、1匹だけで暮らす猫はとても気楽。ほかの猫による緊張感にさらされることなく、自分のペースで過ごせるのが、1匹飼いの一番のメリットでしょう。
1匹飼いの場合は刺激不足に… 飼い主さんが工夫をしてあげよう!
飼い主さんが家にいるときは、1日に1〜2回は遊びに誘うことを心がけ、遊びがマンネリ化しないように工夫しましょう。
外出時は、猫が好きなフードをどこかに隠しておき、猫に見つけさせる仕掛けがおすすめです。テレビを小さな音でつけっぱなしにしておくのも、適度な刺激になります。
「飼い主さんとの関係」で比較! 猫の1匹飼い、複数飼いのメリット・デメリット
- 飼い主さんに甘えやすい
- 飼い主さんとの関係が親密になりやすい(猫の性格による)
- 人がかまいすぎると、ストレスを感じることも
- ついフードやおやつを与え、肥満になることも
- 飼い主さんと密着しすぎて、分離不安になることも
- 飼い主さんにあまり甘えないことも
- 猫同士の生活がメインになり、飼い主さんとの関係が希薄になることも(猫同士の相性や、猫の性格による)
1匹飼いのほうが飼い主さんの目が届きやすい
また、1匹飼いの場合、血尿や吐いた物などがあった際に「どの猫のものかわからない」と困ることがありません。お世話や観察が行き届き、猫の異変に気づきやすく、1匹飼いは健康管理がしやすいというのもメリットでしょう。療法食や薬を与えやすいというポイントもあります。
1匹飼いの場合は、かまいすぎに注意!
また、抱っこをしたりなでたりしているときに、猫が耳を伏せたり、しっぽを力強く振っていたら、「イヤだ!」 のサイン。かまうのをやめて、自由にさせてあげましょう。
1匹飼いの場合、猫の分離不安にも注意
猫が飼い主さんに依存しすぎているようなら、あえて別の部屋で過ごすように意識したり、飼い主さんが短時間の外出をするなど、距離を置く練習をしましょう。その際、飼い主さんの衣服を置いておくなど、猫が安心できる環境を用意してください。
すでに分離不安の症状が見られる場合は、早めに動物行動学の専門家に相談しましょう。
【獣医師解説】新入り猫を迎えたいと思ったときに、どのような配慮をしたらいい?
「新しい猫ちゃんが来ることは、環境の変化としてとても大きいです。なので、もともと先住猫が警戒心が強いコだったり、細かな環境の変化にも敏感に反応してしまうコの場合は、新入り猫を迎えるのにはあまり向いていないかもしれないですね」
「猫ちゃんの性格をよく見るといいと思います。たとえば、とてものんびりしているコの場合、すごく元気な猫ちゃんが来てしまうと疲れてしまいますよね。
なので、先住猫ちゃんの行動パターンなどをよく見て、迎え入れる場合は似たような性格のコを探すようにするとよいかもしれません」
また、愛猫が複数飼いに向いているタイプなのかどうかも、飼い主さんがよく見極めてあげましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・原 駿太朗先生)
参考/「ねこのきもち」2015年7月号『「ぼっち」でも意外とハッピー!おひとり猫マニュアル』
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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