猫と暮らす
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初めて動物病院にかかる猫の飼い主が知っておくべき「受診の心得」「かかりつけ医の見つけ方」|獣医師解説
この記事では、「動物病院の待合室で過ごすコツ」や「かかりつけの動物病院や獣医師との付き合い方」などについて解説します。
【Q&A】動物病院の待合室で過ごすコツは?
Q1. 動物病院の待合室で、子猫が不安がって鳴いていたらどうするべき?
動物病院につれてくる際にはキャリーケースを利用すると思いますが、素材が柔らかいタイプのキャリーバッグの場合は、バッグ越しに猫の体に触れることができます。飼い主さんの体温を伝えると、猫は安心してくれるでしょう。
硬いキャリーケースを使用する場合は、猫を洗濯ネットなどに入れてからキャリーに入れてあげてみてください。猫は自分が隠れているつもりになれるので、安心するでしょう。
Q2. ほかの動物がいなければ、キャリーケースから出していいの?
Q3. ほかの猫や飼い主さんに近づけたり、触ってもらうほうがいいの?
【Q&A】獣医師とうまく付き合うためには、どうしたらいい?
このテーマについても、よくある疑問をQ&A形式で紹介します。
Q1. ささいなことでも動物病院へ行ってもいいの?
その際に、症状をできるだけ具体的に説明できるように、猫の症状をメモしてから電話すると、獣医師の質問にも落ち着いて答えられます。
ただ、実際に猫を診ないと診断はできないため、来院を指示されることが多いようです。
Q2. 処置する理由や方法をもっとくわしく説明してほしいのに、してくれないこともあるの?
わからないことや知りたいことをハッキリと伝えるほうが、獣医師ともよりよい関係を築けるものです。再診のときはあらかじめ質問したいことをメモして、持参してみてください。
Q3. 専門用語を並べて説明されてよくわからなかったけれど…どうすればいい?
説明の途中でも、終わってからでも「わからない言葉があったので、わかりやすい言葉でもう一度説明してください」と伝えてみてください。獣医師も意識して、わかりやすい言葉で説明してくれるはずです。
Q4. 獣医師のほうから、猫の症状について飼い主にもっと聞いてほしいのに…伝えるべき?
飼い主さんが伝える猫の症状は、治療方針などを決めるときにとても役立つこともあるので、ぜひ伝えてみてください。
かかりつけの動物病院の見つけ方は?
このほかに、飼い主さんの悩みでよく聞くのが、かかりつけの動物病院の見つけ方です。数ある動物病院の中から、かかりつけをどのように選択したらよいのか、ねこのきもち獣医師相談室の丸山知美先生がポイントを紹介します。
かかりつけの動物病院を見つけるポイント
「近隣の飼い主さんなどから直接、動物病院の評判を聞くことができたら一番よいかとは思いますが、猫の場合は散歩をしたりしないので、飼い主さん同士のコミュニティがない場合も多いでしょう。
そのため、まずはインターネットで病院の診療方針や、金額、クチコミなどを頼りに探すのがよいのではないかと思います。その際、猫だけの診療室や診療時間などを設けているか、犬やほかの動物と診察が区切られているかなども、ホームページや電話で尋ねてみるのもよいでしょう。
あとは、実際の病院の雰囲気などを事前に確認するのもよいと思います。たとえば、猫をつれて行かずに『尿検査だけ』『便検査だけ』などで一度来院し、受付の方や獣医師の対応などを見て、フィーリングが合うかを確かめてみてはいかがでしょうか」
「信頼できる動物病院」の特徴は?
「まずは当然のことだと思いますが…
- 猫に優しいか
- 猫に対して大きい声で話しかけていないか
- 猫の目を極端に注視していないか
- 診察中も丁寧に扱ってくれるか
- 検査に対して飼い主さんへの了承の取り方はどうか
- 診療費が適切と思えるか
- 病気やケアに対する説明がしっかりされていて、納得ができるか
「そうですね。上記のほかに、飼い主さんとしては緊急のときに優先的に診てくれるのかどうかや、受付の方の感じの良さや丁寧さなども、評価対象になるのではないかと思います。
また、院内が衛生的かどうかも確認したほうがよいでしょう。院内が消毒されていて清潔感があるかどうかや、換気が十分にされているかどうか、院内のニオイはどうかなども、チェックのポイントなのではないでしょうか」
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫と飼い主の動物病院との付き合い方 慣らし方や受診のコツも』
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/雨宮カイ
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