猫と暮らす
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獣医師に聞いた! 猫がゴハンを残しがちなときの理由 その対処法は
猫がゴハンを残す原因って?
白山先生:
「野生時代の猫は、小さな獲物を追いかけて頻繁に捕まえる生活をしていました。少量の食事を1日に何度もとっていた名残から、猫はゴハンを一気に食べきらず少しずつ食べるコが多いのです」
――ちょこちょこ食べるのは猫の習性だったのですね。
白山先生:
「そのほかにも、猫がゴハンを残す原因はいくつか考えられます。たとえばフードが新鮮でない、食感や食べやすさが好みでないなどの理由もあります」
食べ残しのお皿はそのまま出しておいてもいい?
白山先生:
「食べ残しのフードをそのままにしておくと、細菌が繁殖する原因になるのできちんと片付けましょう。
愛猫の食べ方にもよりますが、ドライフードであれば3~4時間程度(夏場なら2〜3時間)で食べきれる量をお皿に入れ、残っていたら片付けてください。
ウェットフードはさらに痛むのが早いため、30分〜1時間以内(夏場は30分程度)には片付けましょう。ちょこちょこ食べる猫の場合は、ドライフードを使用するのがおすすめですよ」
猫がゴハンを残すときに考えられる病気は?
白山先生:
「その可能性はあります。たとえば、口の中や歯が痛くて食べられない『口内炎』や『歯周病』が原因の場合もあるでしょう。
また、胃腸の調子が悪く嘔吐や下痢の症状が見られる『消化器疾患』や、発熱やくしゃみを伴う『感染症』なども疑われます。
猫がゴハンを残す原因となる病気はほかにもたくさん考えられるので、おかしいと感じた場合はすぐに動物病院を受診してください」
猫がゴハンを残さないようにできる工夫って?
白山先生:
「野生時代の猫は狩りをして食事をとっていましたが、現代は食器にフードを入れて与えられています。そのためゴハンを残してしまう要因のひとつに、猫にとって刺激が足りないということが考えられます。
たとえば、フードを置く場所を毎回変える、家で運動する時間を増やしてお腹を空かせるなどの工夫がよいでしょう」
――ありがとうございました。
取材・文/松本マユ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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