猫と暮らす
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猫の「空気を読んだ行動」の数々がスゴい! 察知能力の高さを獣医師が解説
「空気を読む」ことが上手な人っていますが、猫にもそういうタイプのコが…?
【調査】55%の飼い主さんが、愛猫を見て「このコは空気が読めるコだな」と思った経験アリ!
今回ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん345名に「愛猫を見ていて、『このコは空気が読めるコだな』と思ったことがあるか」を調査しました。すると、55%の飼い主さんが該当する結果に!
そこで飼い主さんたちに「空気が読めると感じた愛猫のエピソード」について聞いてみると、下記のような回答が寄せられました。
飼い主さんの行動をよく見ている
飼い主さんの行動などをよく観察している愛猫の姿を見て、「空気を読んでいるな」と感じた人がいるようです。
- 「在宅勤務の際、遊んでほしくて鳴いたりするのですが、Web会議が始まるとピタリと静かになることがあります。また、お昼休み時間にソファに座ると膝に乗ってくるのですが、仕事開始5分前に自分からどいてくれます(笑)」
- 「家で仕事してたり、ご飯を食べてたりする時は、距離を保って大人しく待っている。終わった様子が見えたら即座に横に来ます。もう愛しさしかない」
- 「猫のトイレを掃除している間は、絶対に邪魔をしに来ない。終わった途端に『ごはん~』や『遊んで~』と鳴き出すので、後始末をしてもらってかたじけない、という自覚があるのだと思う」
- 「広告や新聞を読んでる時は邪魔をするけど、書類とかを読んでる時は邪魔しない。ふと気付き、良い時と悪い時がわかるコだなと思った」
- 「毎朝高校生の息子のお弁当を作る時、愛猫は朝ごはんを食べ終わり遊んで欲しいと一度は寄ってきますが、私が今は忙しいのを察すると、作り終わるまで大人しく外を眺めています。作り終わったことがわかると、ネズミのシャカシャカを咥えてリズミカルに走ってきます。その姿がとても可愛くて、嬉しくてたまらない私です♪」
いつもと飼い主さんの様子が違うと感じとっている?
飼い主さんの体調などが優れないときに、気遣った行動を見せるコもいるようです。
- 「体調が悪くて寝ているときや、気分が落ち込んでいるときには側にいてくれる。普段はあまり近づかないコだからキュンとする」
- 「気分が悪くて横になっていた時、遠くから『大丈夫?』という顔をしていた」
- 「いつもはあまちゃんなのに、体調がすぐれない時にそっとしておいてくれた。余計可愛くなりました」
- 「私がイライラしている時には近づいて来ない」
- 「家族全員のそれぞれの様子を全て把握していると思う。誰かが落ち込んでいたり、体調が良くないときは、そばに寄り添ってくれる。口論をしていると、遠くに避難して、落ち着くと戻ってくる」
- 「お腹が空いたら必ずニャンニャン鳴いてくるのに、私が食あたりで寝てた時は遠くから見つめてました。あまりにも、しんどそうに見えたのかな」
- 「毎朝5時頃に朝ごはんをあげていて、寝坊したときは起こされますが、体調不良で寝込んでいたときは寝かせてくれました」
家族と気まずい雰囲気のときに…
喧嘩をして家族が険悪なムードのときなどに、愛猫が空気を読んで場を和ませてくれるといった声も!
- 「家族がケンカしていたら、気をつかって仲裁に入る」
- 「家族間でケンカになった時。本当はごはんが欲しいのに、猫の三つ指姿で座ったまま、ずっと大人しく我慢してたこと。こちらが落ち着いたのを見て、やっと『ニャー』と遠慮がちに要求してきた時には、健気で申し訳なくて」
- 「夫婦で口喧嘩をした時に、一緒にいる部屋からそぉ~っと隣の部屋に出て、遠くからおさまるのを見守ってた」
- 「主人と私が軽い夫婦喧嘩で言い合いになったときに、間に入って私の側にいてくれたときに、主人と顔を見合わせて笑ってしまい、喧嘩をやめました(笑) きっと『もう喧嘩はやめなよ』と教えてくれたんだと思います。愛猫に教えられて、感謝と反省の気持ちでいっぱいになりました」
ほかにも…
このほかにも、飼い主さんたちから次のようなエピソードが寄せられています。
- 「動物病院からの帰り、家が近づいたら自らキャリーケースに入った。普段外に出るコでもないのに、家がわかるのかと驚きました」
- 「違う猫を怒っているときに、その場所から居なくなる」
- 「1歳の子供のグズリがひどい時は、ご飯の時間であっても催促せずに見守ってくれる。子供が寝たり、ご飯を食べた後にものすごい勢いで側に来て、催促される。待っている間もチラチラ様子を伺っている姿に、キュンとしてしまう」
- 「朝起こしにきてくれますが、目覚まし時計が鳴るまで静かに私の顔を覗き込んでいます。時計が鳴ったら、『ゴハン、ゴハン』って大騒ぎ。圧を感じるけど、一応時間いっぱい寝させてくれます」
【獣医師解説】猫は本当に空気を読むことができるの?
アンケート調査の結果、愛猫を見ていて「このコは空気が読めるコだな」と感じている飼い主さんが半数以上という結果に。
実際に、猫は空気を読むことができるものなのでしょうか? 今回、ねこのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生が解説します。
実際に、猫は空気を読むことができるものなのでしょうか? 今回、ねこのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生が解説します。
——猫はその場の空気を読むことができるのでしょうか?
白山先生:
「実際に、猫は場の空気を読むのが得意な動物だと思います。特に『この状況はマズいな、危険だな』という場合は、かなり早くから空気を読んでいると思いますね。
たとえば、病院へ連れて行かれるようなシーンでは、飼い主さんがあえて普段通りに準備をしていても、気付いたらどこかに隠れていたり、気配を消してこちらの様子をうかがっていたりします。
猫は本来単独で行動し、狩りをして生活していた動物のため、獲物の存在や自分の身に迫る危険などを察知する能力が、もともととても高いと考えられます。
人と一緒に暮らす飼い猫であっても、その感覚は健在だといえるでしょう。自分が暮らす環境の中で、自分にとって快適で危険の少ない場所や状況を選択できるよう、飼い主さんや家族の行動や声のトーン、匂い、距離感などをしっかりと学習し、把握しているのではないかと思われますね」
「実際に、猫は場の空気を読むのが得意な動物だと思います。特に『この状況はマズいな、危険だな』という場合は、かなり早くから空気を読んでいると思いますね。
たとえば、病院へ連れて行かれるようなシーンでは、飼い主さんがあえて普段通りに準備をしていても、気付いたらどこかに隠れていたり、気配を消してこちらの様子をうかがっていたりします。
猫は本来単独で行動し、狩りをして生活していた動物のため、獲物の存在や自分の身に迫る危険などを察知する能力が、もともととても高いと考えられます。
人と一緒に暮らす飼い猫であっても、その感覚は健在だといえるでしょう。自分が暮らす環境の中で、自分にとって快適で危険の少ない場所や状況を選択できるよう、飼い主さんや家族の行動や声のトーン、匂い、距離感などをしっかりと学習し、把握しているのではないかと思われますね」
飼い主さんの行動をよく観察し、空気を読むことが得意な猫。たとえ飼い主さんが普段通りに行動していても、察知する能力が高い猫には、なんでもお見通しなのかもしれませんね!
ねこのきもちWEB MAGAZINE 『猫の生態・行動に関するアンケートvol.06』
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・白山さとこ先生)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/紺野ユウキ
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・白山さとこ先生)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/紺野ユウキ
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