猫と暮らす
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新入り子猫、先住猫とどう対面させる? 飼い主の段取りが大切!
先住猫と新入り子猫の対面のさせ方について、ねこのきもち獣医師相談室の丸山知美先生に教えていただきました。
いきなり対面はさせず、それぞれのスペースを確保しよう
先住猫は、新しい猫を迎えられるような体調・精神状態か、この1年ほどきちんとワクチンを打っているか、外に出る猫であればウイルスや寄生虫などがいないかをチェックします。
新入り子猫も、ワクチンの接種や全身的な体調のチェック、寄生虫やウイルスなどの検査などを済ませておきましょう。ワクチン接種から2週間経たないうちは病気感染の心配が残るため、先住猫とは接触させないようにします。また、乳飲み子猫である場合は、しっかり歩けるようになる生後1か月半以降になるまで先住猫との対面は控えましょう。
ニオイ交換やケージ越しの対面から慣れさせよう
先住猫も普段どおりで、新入り子猫も落ち着いて食事や排泄ができるようになったら、ケージやキャリーケース越しに対面させましょう。まずは1日5分から始めて、徐々に対面時間を延ばしていきます。先住猫が逃げても無理強いはしないように。
直接対面の際は、必ず飼い主さん立会いのもとで!
・相手を警戒せずにすれ違う
・相手をなめたり、からだを擦りつけあったりする
・同じ部屋でも安心して眠る
・遊びを仕掛ける
このような様子が1~2週間で1つでも見られたら、本格的に合流させてもよいでしょう。
なかなか対面がうまくいかない場合は……
・ものすごく怒っていて危害が加わりそうである
・どちらかの体調が著しく崩れてしまった
このような様子が見られたときは、対面を中断させましょう。
手順どおりに対面させてもなかなかお互いが慣れない場合は、避妊・去勢手術などで、無駄なバトルなどを回避できる可能性もあります。もし歩み寄りを考えるなら、猫がリラックスするフェロモン剤や落ち着くサプリメントなどを使用しながら、折り合いをつけることもありうるかもしれません。かかりつけの獣医師に相談してみるとよいでしょう。
参考/「ねこのきもち」特別編集『子ねこのきもち はじめて子猫がウチに来たらすぐ役立つ育て方BOOK』
取材・文/緒方るりこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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