猫と暮らす
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猫が「愛情不足」を感じているサイン 不安や不満が原因のことも|獣医師解説
この記事では、猫が愛情不足を感じているときのサインなどについて、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
愛情不足を感じている猫に見られる特徴は?
家猫として生まれたときから人と一緒に育った猫は、人に対する依存心や愛情が大きいです。それが急になくなったり減ったりすると、精神的に不安定になってしまうことがあり、愛情不足だと感じてしまうかもしれません。
そのような場合には、下記のような症状が見られることも。
①自分を落ち着かせるためのグルーミング あまりに続くと脱毛、皮膚炎に
②甘えん坊のコに多い「ウールサッキング」
③不安感から分離不安や食欲不振、下痢、嘔吐も
猫の分離不安とは?
- 鳴き続けてつきまとい、飼い主さんのトイレ、お風呂などいろんなところについてまわる
- トイレではないところで粗相する
- 家具などにマーキングする
- 血尿
- 執拗に体をグルーミングし、それに伴う脱毛を起こす
- 食欲がない、元気がない
- 下痢、嘔吐
- 物を壊すなどの破壊行動をする
猫が「不安」を感じる状況は?
- 引っ越しで環境が変わる
- いつも家にいる人が家から出てしまう
- 決まった場所にあったお気に入りのスペースがなくなる
猫が「不満」を感じる状況は?
猫も「こうしたい」「こうしてほしい」など、生活のなかでさまざまな欲求があります。これらの欲求が満たされないと、不満を感じることに。
具体的な例を挙げるとすると…
- 十分に食事ができていない
- 新鮮な水を好きなときに好きなだけ飲めない
- 気に入ったトイレで落ち着いて排泄できない
- 生活環境がうるさくて眠れない
- 寒すぎる、暑すぎる
- 体の具合が悪かったり、痛い箇所がある
- 遊び足りない
- 飼い主さんに甘えられない、構ってもらえない
猫への上手な愛情の伝え方のポイントは?
猫の欲求をすべて満たしてあげることは難しいですが、健康的に生活できるように環境を整えてあげれば、大きな不満を抱えることは少ないかと思います。
まずは…
- 食生活をきちんと管理する
- トイレなどの衛生面を整える
- 室温を快適に保つ
愛情のある猫への接し方は?
性格と接し方にズレがあると、猫にとってはストレスになり、愛情が伝わりにくくなります。飼い主さんは自分のライフスタイルや愛猫の性格などから、ちょうどいい距離や接し方を知る必要があるでしょう。
愛猫のちょっとした不安や不安のサインを見逃さないように、飼い主さんは愛猫の気持ちを考えながらスキンシップや声かけ、お世話をしてあげるように心がけてみてください。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/雨宮カイ
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