猫と暮らす
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【獣医師解説】猫の目が光る理由って?人の目とはどう違うの?
ものごとがめまぐるしく変化することを、猫の目にたとえることがあります。クルクルと表情が変わる猫の目は、とても魅力的ですよね。
人と似ているようで、どこか違っている猫の目について、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
猫の目は、人とどう違うの?
――猫の目は、人の目とどのように違うのでしょうか?
岡本先生:
「猫は小さな獲物を狩って生活していましたので、進化とともに動体視力も優れてきたといわれています」
――動体視力に優れている、つまり、動いているものを人よりもよく見分けることができるということですね。ほかには、どのような違いがありますか?
岡本先生:
「逆に人よりも視力は低く、動いていないものを見ることが苦手です」
猫の目は、昼と夜とでどう違うの?
――猫の目は、昼と夜では何か違いがあるのでしょうか?
岡本先生:
「猫はもともと、薄明薄暮性の生き物です。夜間でも目に入ってくる光の量を調節しやすくする構造をしているため、暗闇では縦長の瞳孔になります」
――なるほど、猫の黒目部分が縦に細くなっているときがありますが、取り込む光の量を調節しているんですね。
猫の目は、なぜ夜に光ることがあるの?
――そういえば、猫の目が夜に光っていることがよくあります。これはなぜでしょうか?
岡本先生:
「眼底に、タペタム層という反射板の役割をする層があるからです。少量の光でも網膜に反射することで、暗闇でもものを見ることができます」
――ありがとうございました。
猫の目ってフシギ!
ときにはまん丸に、ときには細くなったり光ったりする猫の目。フシギだけどとても魅力的で、ずっと見つめていたくなりますね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/都留朱音
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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