猫と暮らす
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ささいなことが実は猫にとってはかなりのストレス。猫にまったりくつろいでもらうために
飼い主さんにとって何気ないことでも、猫にとっては違う感じ方をすることが多くあります。今回は、日常の暮らしで猫がストレスに感じることについて、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生にお話をうかがいました。
日常のなかで猫がストレスを感じることとは?
――飼い主さんと生活していくうえで、猫はどのようなことにストレスを感じると考えられるでしょうか?
岡本先生:
「猫は物音に敏感なため、大きな物音をたてるとストレスを感じるでしょう。また、タバコ・香水・アロマなど、強すぎるニオイもストレスに。模様替えを頻繁にして猫が慣れない環境にしたり、嫌がっていることをしつこくしたりするのもNGです」
猫のストレスをチェックするポイントは?
――猫がストレスを感じているか知るためのポイントはありますか?
岡本先生:
「猫がストレスを感じると、行動や体調に変化があらわれることが多いです。近寄ってこなくなったり、体を異常に舐めたり、隠れて出てこなくなったりすることも。また食欲不振や、場合によっては血尿が出ることもあります」
猫へ与えるストレスを減らすためには
――猫へ与えるストレスを減らすために、飼い主さんが心がけたほうがよいことを教えてください。
岡本先生:
「基本的に猫の習性を把握し、嫌がることをしないのが大切です。スキンシップは猫のペースにあわせ、ニオイの強いものは好きではないと把握しておき避けるようにするとよいでしょう。また可能な限り、急に大きな音をたてたり、急な動作をしたりしないことも意識しましょう」
実際にあった事例は?
――これまでの経験から、飼い主さんが意識せずにストレスを与えていると思ったことがあれば教えてください。
岡本先生:
「飼い主さんがお手入れを頑張りすぎて、結果として猫のストレスになってしまっていることがありました」
――ありがとうございました。
飼い主さんからすれば思いがけないことが猫のストレスになりますが、猫の感じ方や習性を理解しておけば、どのような点に気をつけるべきかも見えてくるはず。今回ご紹介した内容も参考に、猫にとっていい環境を築いてあげてくださいね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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