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【獣医師監修】猫のストレス~原因とその対策、起こりうる病気を解説~

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猫はストレスを感じやすい動物です。とくに、限られた空間で過ごす飼い猫はストレスを自分で回避することができません。猫がストレスを感じやすい原因を知り、ストレスを回避できる環境を整えてあげましょう。長期的にストレスを受け続けると、病気にかかることもあります。異変を感じたら、早めに獣医師に相談しましょう。

猫はストレスを感じやすい動物

もともと猫は単独で獲物を捕まえる動物。自分で自分の身を守らなくてはならないため、「いかに安全に食べ物を確保するか」が一番の関心ごとでした。そのため警戒心が強く、神経質な傾向にあります。つまり、周囲の変化に敏感で、ストレスを感じやすいといえるでしょう。

飼い猫はストレスにさらされやすい?

人はストレスの対象から逃げたり回避したりしようとできますが、限られた空間で暮らしている猫はそうはいきません。逃げることも回避することもできず、長期的にストレスを受け続けると、それが引き金となって病気にかかることもあります。ふだんから飼い主さんが、猫のストレスの対象をできるだけ取り除くように心がけてあげましょう。

猫がストレスを感じやすい原因と対策

ケース1:来客

訪れる人を、「自分の縄張りを荒らす怖い存在」と感じてストレスに。人になれていない猫、来客が少ない家の猫は、とくにその傾向があります。体の大きさや声の低さなどから、男性を怖がる猫が多いようです。対策として、猫が身の安全を確保できる隠れ場所をつくってあげましょう。無理に引っ張り出したり覗いたりしないで、来客が帰って、猫が自分で出てくるまでそっとしておいて。

ケース2:大きな音

猫は人よりずっと聴力が優れているので、人が不快に感じる音を、より強く不快に感じます。日常的な生活音には猫もある程度はなれますが、突発的な雷や花火の音などにはしばらく身動きが取れなくなることも。対策として、押し入れの中や家具の下など、ふだんから猫が逃げこめる場所を作っておきましょう。猫が「怖い」と感じたときにいつでも逃げ込めるようにしておき、猫がそこにいる間はそっとしておきましょう。また、掃除機やドライヤーの音を怖がる場合は、使用前に猫を別の部屋に移動させて。

ケース3:仲が悪い猫がいる

窓の外にノラ猫が見えたり、1匹飼いが長かった環境に新しい猫がやってきた場合などは、自分の縄張りを荒らされるように感じて、大きなストレスを感じることがあります。対策としては、窓からノラ猫が見える場合はカーテンを閉めて存在を感じさせないようにして。同居猫との相性が悪い場合は、できれば生活スペースを分け、相手の猫を気にせず食事・排泄・睡眠ができる場所を確保してあげましょう。時間を決めてお互いのスペースを交換するのも一案です。

ケース4:引っ越しなどによる環境の変化

頻繁にあることではありませんが、慣れ親しんだ縄張りから強制的に追い出され、なれない環境に閉じ込められることから強烈なストレスになることがあります。対策としては、転居先では愛猫がそれまで使用していた寝床やトイレなどをそのまま使いましょう。慣れたニオイから安心感を得られます。

また、以下のような場合にも猫はストレスを感じることが多いようです。

・長時間の留守番
・慣れない場所やイヤな場所へ行く
・トイレに不満がある

【猫のストレス】ストレスを感じると免疫力が下がることも

猫は苦手な刺激から「怖い」「不安」「イヤ」などのストレスを感じると、瞳孔が大きくなる、耳を伏せるなどの様子を見せます。そしてその状況から一刻も早く逃げたいと感じ、逃げ切れないとパニックになることも。ストレスを受け続けていると、代謝を正常化しようとする「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。しかし分泌されすぎると免疫力が下がり、病気になることも。

【猫のストレス】ストレスが原因になることもある病気はあるの?

スキマから覗く猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

オシッコの病気

特発性膀胱炎や尿石症など、ストレスの影響はオシッコの病気に表れやすい傾向があります。

胃腸炎

興奮・緊張状態が続くと消化器系の働きが低下し、嘔吐・下痢などをすることが。また、免疫力が下がり、ウイルス性の胃腸炎になることも。

猫カゼ

ストレスで免疫力が落ちると、体内に潜伏していたウイルスにより症状が再発したりすることがあります。

便秘

トイレ環境にストレスを感じていると、排便を我慢するので腸内が便で硬くなり、自力で排便できなくなることがあります。

脱毛症、皮膚炎

ストレスを解消しようとして、意味もなく体を舐め続ける「常同行動」をすることがあります。その結果、脱毛したり皮膚がただれて皮膚炎になったりすることも。

自傷行為

大きなストレスがかかった際に、自分の尻尾やその他の体の一部を出血するまで噛んでしまう行動が見られることも。繰り返し噛むと傷が治りにくくなり、手術が必要となることもあります。ストレスの原因を取り除いてあげることが、解決の一番の近道となります。

愛猫が落ち着いて過ごせる環境を作ろう!

猫はストレスを感じやすい動物です。住んでいる家の中にストレスの原因がある場合は、その原因を取り除いてあげることが大切です。愛猫がストレスを感じることなく、落ち着いて過ごせる環境作りをいつも心がけていきたいものですね。

参考/『ねこのきもち』2015年8月号「猫にいいストレス、悪いストレスって?」
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文:紺道ゆあん
※一部の写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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