一緒だよ!人と同じ気持ちが「ある」編
かまってほしい
猫は飼い主さんの視線の向きをわかっています。例えば、くつろぎながらスマホを見ていたり、本を読んでいたりすると、猫が間に入って邪魔してくることはありませんか?これは、猫が自分のことを見てほしいからです。猫も時には飼い主さんを母猫のように思い、子猫気分で甘えたくなる時があります。そんなときに自分に視線が向いていないことが分かると、わざと邪魔してアピールしてくるのです。
今はそんな気分じゃない
人間と同じように嫌なことがあると、猫もショックを受けます。また、動物的本能で「嫌だったことを繰り返さない」ため、そのことを覚えています。つまり、猫にも「トラウマ」が存在します。例えば、動物病院で診察台に仰向けで寝かされて嫌な思いをして以来その態勢を嫌がるなど、トラウマが行動となって表れます。
飼い主さんの思い過ごし!?こんな気持ちは「ない」編
仲間に入りたい
猫はもともと単独で暮らしてきた動物なので、他の猫と群れたいといった気持ちはないでしょう。ですが、やはり「かまってほしい」という気持ちがあるのも事実。誰かと話といる時にそばに寄ってきて鳴いたりするのは、「仲間に入りたい」というよりも、「こっちを見て!」というアピールと考えるのが適切でしょう。
懐かしむ
猫には、人間のように昔を振り返り、過去をしみじみ懐かしむといった感情はないと言われています。晴れた日に窓の外を眺める猫の後ろ姿には哀愁漂うものがありますが、過去を懐かしんでいるのではなく、動きがある外から刺激を得ようとしています。
あったらいいな!でも「どちらともいえない」編
なぐさめようとする
飼い主さんが泣いているときに心配そうに見つめてきたり、落ち込んでいると何度もおもちゃをもってきたりといった経験はありませんか?何となく「なぐさめようとしてる?」と思い、時には励まされたりもするでしょう。
猫は異変の察知力が高いため、飼い主さんがいつもと違うことを敏感に察知して、猫が不安に思うことはあります。しかし、「なぐさめようとしている」気持ちがあるかまでは、未だよく分かっていません。
かばおうとする
飼い主さんが子供を叱っていると、間に入って飼い主さんに向かい鳴き声を上げる時があります。まるで子供を守っているようにも感じますね。ですが、猫に「かばおうとする」気持ちがあるのかどうかは、まだはっきりと分かっていません。
しかし、人間の小さな赤ちゃんには手を出さないような点から、自分より弱いものにだけは、守りいたわるという気持ちがあるのかもしれませんね。
人間と猫に感じ方の違いがあるのはもちろんですが、一緒に暮らしていて大切なのは「通じ合えた!」と感じる瞬間ですよね。たとえ飼い主さんの勘違いだとしても、それは「幸せな勘違い」です。一緒に暮らしていないと分からない、猫との幸せな瞬間を積み重ねていきたいですね。
出典/「ねこのきもち」17年5月号『猫にもあるの?この気持ち』
文/kate
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。