楽しい時♪猫の耳は小刻みに揺れるんです!
猫は好奇心が掻き立てられて楽しくなると、耳を小刻みに動かし、一生懸命その音を聞き取ろうとします。そして、音の出どころがどこかわかったら、その対象にまっすぐ耳を傾けます。 大好きなおもちゃの音やおやつの袋の音など、猫がワクワクするような音を聞き分けたときにこういう動きをする猫が多いようです。
楽しい時♪猫の目は黒目がちになるんです!
猫は楽しくなると、周囲の情報をなるべく多く取り入れるために瞳孔を開き、黒目がちになります。その後、獲物に焦点を合わせるために一気に瞳孔が細くなるのも、猫が楽しい時の特徴です。 お気に入りのおもちゃに狙いを定めた時など、よく観察してみると分かりやすいかもしれませんね!
楽しい時♪猫のヒゲの付け根がぷっくりとふくらむんです!
猫は興味の対象を見つけ、ワクワクするとヒゲが前に向きます。また、猫は興奮するとヒゲの付け根の筋肉が萎縮するので、 ぷっくりふくらむこともあります。一般的に言う”猫らしい表情”をしている時が楽しい時と言ってもいいかもしれませんね!
楽しい時♪猫の鼻は血行が良くなりピンク色に変わるんです!
猫は楽しくなると興奮して心拍数が上がり、血流もよくなります。そのため、鼻が薄いピンクや薄茶色の猫は、楽しいと少し色が濃くなることがあります。 また、鼻が汗で少ししっとりしている時も同様なので、触られるのが嫌いな猫でなければ、ちょっと触ってみるとわかるかもしれませんね。
楽しいかどうか見分けられない…それって加齢が原因かも?
室内で暮らす飼い猫の楽しみといえば、やはり「遊び」ですよね。猫は動くものを目にすると好奇心が掻き立てられ、興奮した表情を見せます。つまり、猫の楽しい表情というのは、自分の好奇心を掻き立てる対象が何なのかを確認するために、目や耳、ヒゲに全神経が集中している様子のことなのです。
しかし、猫が楽しい表情を見せる頻度は、その猫の経験値に反比例することがわかっています。たとえば、経験が浅い子猫はあらゆることが新鮮なため、トイレ砂の粒にさえじゃれることがありますが、経験が豊富なシニア猫は、いくらおもちゃを振っても反応が薄くなりますよね。
これは、年齢とともに色々なことがわかるようになるため、好奇心が駆り立てられることが少なくなり、楽しい表情を見せなくなるからなのです。これは猫の成長の証と言っていいでしょう。
猫は何を「考えているのかわからない」と言われることが多い生き物ですが、それも猫の魅力の一つ。まだ若い猫であれば、今回ご紹介したポイントに着目して、愛猫の表情を観察してみてはいかがでしょうか?
出典/「ねこのきもち」16年6月号『ねこの喜怒愛楽』
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。